2003.2.14 sp わが勇敢なる信越の盟友に贈る 栄光の到達へ 勝利の前進を! 山本 伸一 私の生活は 明るく強い。 それは 賢く生き抜いていくからだ。 あの渋い暗さなど いつも 笑顔に変えるのだ。 わが使命に逆らいゆく あの侘しい魂の人生には 決して なりたくないからだ。 常に私は 心楽しく 心強く そして 心賑やかに前進する。 決して 独りぼっちの落伍者に ならないからだ。 古来 信越というと 暗鬱で 一年中 天も心も暗く曇っていると 勘違いしている人もいた。 先入観は 恐ろしいものだ。 都会の あの見栄坊たちは みな知らないのだ。 黄金の光り流れゆく 永遠の不思議な夢を創る 現実の信越の 楽しげに燃え立つ実像を! 誇りも高き わが信越は―― 宗祖大聖人は 嵐の大難の中でありながら 厳然と宣言された。 「我等が居住して  一乗を修行せんの処は  何れの処にても候へ  常寂光の都為るべし」と。 貴賎を超えて 妙法を信じ 妙法を胸に持つ 我らのいる所は 永遠最極の都なのである。 不滅の天使たちが 護り仕える 生命の帝都なのである。 風よ 吹くなら吹け! 雷よ いつでも轟きわたれ! すべてが 私たちの勝利の 合図のしるしだ。 我らは 黒い嫉妬の太陽など 恐れない。 常に強烈な 感動の炎を放つ 信越魂が 響きわたっているからだ。 「鉄は炎打てば  剣となる  賢聖は罵言して  試みるなるべし」 これは 信越で綴られた 佐渡御書の御聖訓である。 信越の友は いかなる嵐があっても 平気だ。 いかなる迫害にも 屈しない。 我々の志気は わがアルプスの高さだ。 信濃川の流れは 永遠にわたる 我らの心臓の鼓動の 脈拍を打ちながら 流れゆく。 わが友 新潟と長野の両県を 貫き流れる 日本最長の 大いなる愛の大河は 県境の山中に 千曲川として発し 長野盆地で犀川と合流。 そして この三百六十七粁にわたる 長き旅をば 活力に満ち満ちた 我らの新潟市にて 堂々と勝ち飾り 日本海に到達してゆくのだ。 味方も敵もなく この母なる大河は 常に 人の苦しむことや 人の悲しむことのなきよう 深い使命を持ちながら 流れているのであろう。 そして 時には嵐に襲われ 抑え難き濁流となって 多くの人々を巻き込むことを 最大に嘆く この愛する大河よ! 我らの大河は 常に ほのかな明るさを湛え 広大な人生の心を見つめ そして 長い人生の深さを 理解しながら流れゆく。 いにしえより 越後は 実直にして忍耐強く 勤勉なる人格の国である。 さらに 信州の人々は 聡明にして理知に富み 好学と自立の心が強かった。 わが信越の友の 迸る正義の激流は 小才の策略など一呑みに そしてまた 小手先の陰険な企てなど どこ吹く風と 王者の時を悠然と刻む。 人々の 明るい希望を願い そして 胸の中の自由と勝利を 包みながら 底知れぬ強さをもって 流れゆくのだ。 シェークスピアは綴った。 「時がたてば、  術を尽した策略も  ばれてきましょう。  悪いことを隠しても、  いつかは  恥かしい目にあいますよ」 全くその通りだ。 魔性の悪行は 完膚無きまでに 民衆によって弾劾され 国法によって断罪され 仏法によって裁かれるのだ。 対話の戦人として そしてまた 言論の闘士として 正義と真実を師子吼し 強烈な感動の炎を放ちゆく わが勇敢なる 信越の盟友よ! 君たちは 北国の大英雄だ! 君たちは 無名の歴史を綴る大家だ! 信越広布の先駆の母たる 千日尼への御聖訓には 「仏法の道理を  人に語らむ者をば  男女僧尼 必ず にくむべし、  よし にくまば にくめ  法華経・釈迦仏・天台・  妙楽・伝教・章安等の  金言に身をまかすべし、  如説修行の人とは是れなり」と。 使命は 汝自身の栄誉を 永遠ならしめる。 使命に 生き抜く人は 人間の長者だ。 立場を問わず 尊き使命に殉じゆく人は 名前は埋没しても その生命の舞いゆく劇が 一巻の英雄の物語として そしてまた 因果の理法として残る。 我々は 人間が人間を縛る 組織などは 持っていない。 我々自身が向上し 人生の勝利を 勝ち取るための連帯が いずれの県よりも 誇り高く強いのだ。 鬼畜の如き 嫉妬の心を持って 偉大なる人格を 破壊せんとしゆく愚者は 信越には一人もいない。 この名誉ある 同郷のスクラムは 日本列島に そして世界に広がり 信越の不敗の栄光を 毅然と支えてくれている。 信越の緑の丘で 人間交流の対話を重ねた インドの詩聖タゴールは言った。 「人と人との結合を  心と心の結合に」と。 いかに 暗き冬長くとも いかに 忍耐の雪深くとも 愛し続けた この天地より あの壁厚き 精神の旧弊を 打ち被るのだ! 胸まで埋まった雪を わが兄弟は 掻き分け 踏み越え 泳ぐように 広宣流布の戦いに 挑み励んだ。 あの日も 残酷な雪地獄であった。 傲慢の如く 我らの前途を遮った。 しかし我らは 狂気の連続の如き道をば 疲れたよと 大汗をかきながら 歩み進んだ。 尾根を越え 谷を渡り あの温かな信頼に包まれた 明るい座談会へと 友たちの激励に走った。 いかに 日本海の荒波に 木の葉の如く 揺られながらも 我らは断固として 創価の航路を通った。 このひたぶるな 信仰の炎は いかなる烈風たりとも 吹き消すことは 絶対にできない。 スイスの大教育者 ペスタロッチは語った。 「荊(いばら)の道をたどったので  成功したのである」 その通りだ。 真実の勝利の舞台は 悪戦苦闘の 彼方にあることを 歴史は教える。 賢者は叫ぶ。 彼方には 私が愛した 松本城が聳え立つ。 重苦しい幾多の攻防戦を 生き抜き 勝ち抜き あらゆる戦慄を びくともせず戦い抜いた その雄姿が 厳しくも尊い。 楽しくあるべき一生を 戦火と戦塵に苦しみ おののきながら 日常の幸福の光線を 憧れ見つめながら戦った あの戦乱の絵巻よ! そこには 知的理解を失い 互いに ただ生き残るために 狂乱の生き地獄を歩んだ 悲しき道がある。 今 我らは 平和と正義への 深き志を燃え上がらせて 難攻不落の人材の城を 築きゆくのだ。 思えば 遠く 大聖人が 佐渡に向かわれ 佐渡から帰られた その往還は ここ信越を貫いている。 忍難弘通の御本仏が 幾万歩を歩まれ その魂魄(こんぱく)を留められた 正義の戦闘は この信越の 生命の大道にある。 君の歩みは 不正なる権力も 傲慢な歴史も 鬼畜の如き中傷も 激しい怒りをもって 踏みつけていく 勇壮なる 黄金の炎の道だ! おお 越後路と そして信濃路は 万年への源流の道! ここに 誉れの師弟の道があるのだ。 ここには 熱き求道の道が待っていた。 それは 決然たる強力な攻勢の道! さらには 完全勝利への 不撓(ふとう)不屈の道なのだ。 信越の天地で 師弟に生き抜く門下を 大聖人は讃えられた。 「金(こがね)は大火にも焼けず  大水にも漂わず朽ちず・  鉄(くろがね)は水火共に堪えず・  賢人は金の如く  愚人は鉄の如し・  貴辺 豈 真金(しんきん)に非ずや」 わが信越の同志の 真金の信心こそ 広布永遠の鑑と 輝きゆくに違いない。 今 信越に 澎湃(ほうはい)と広がりゆく 恐れなき青年の 波また波よ! 歓喜に溢れて 青年が集うところには 未来がある。 前進がある。 発展がある。 信越ゆかりの四条金吾に 蓮祖は語られた。 「教主釈尊の出世の本懐は  人の振舞にて候けるぞ」 「賢(かしこ)きを人と云い  はかなきを畜といふ」 さらにまた 「蔵の財(たから)よりも  身の財すぐれたり  身の財より  心の財第一なり」 そしてまた 「仏法と申すは道理なり  道理と申すは  主に勝つ物なり」と。 我らは 権力者ではない。 我らは 政治家ではない。 我らは 著名人ではない。 我らは 金持ちではない。 我らは 名声などもない。 しかし 現実の人間として 模範の 勝利と栄光の人間なのだ。 これが 信越の 永遠に誇り高き 輝く勲章なのだ! おお 信越! 今日も進歩だ。 今日も勝利だ。 おお 信越の同志よ! 自分自身の 誉れある歴史のために 今日も闘争だ。 今日も前進だ。 そして 思い出多き 王座の汝自身を 創りゆくのだ! 来れよ 来れよ! 信越の 勝利の春! 共に歌わむ 幸福の歌を! 永遠の勝利の歌を!  二〇〇三年二月九日   学会本部・師弟会館にて        世界桂冠詩人 ---------------------------------------  ※シェークスピアの言葉は斎藤勇訳。タ ゴールの言葉は我妻和男訳。ペスタロッチ の言葉は前原寿訳。