新・人間革命  羽ばたき 二十七 (2922) 「慶讃の辞」を読む山本伸一の脳裏に、正本堂完成までの、幾星霜の来し方が、次々と去 来していった。  ――一九五八年(昭和三十三年)三月、総本山に大講堂を建立寄進した戸田城聖は、伸 一に、次は大客殿を建立するように伝え、さらに、こう語ったのである。 「大客殿の建立が終わったならば、引き続いて世界建築の粋を集めて、一閻浮提総与の大 御本尊を御安置申し上げる正本堂を建立しなさい」 「正本堂」という名称は、第六十五世の日淳法主が用いている。  戸田は、正本堂の建立に思いを馳せ、どこに建てるべきかなど、登座前の日達法主と、 構想を語り合っていた。  そして、大客殿に次いで、大本堂ともいうべき正本堂建設の大事業を、最も信頼する弟 子に、託したのである。  大業は一代にしてはならない。師弟ありてこそその成就もあるのだ。  伸一は、師の言葉の通りに、六四年(同三十九年)四月、大客殿が落成すると、五月三 日の本部総会の席上で、正本堂の建立寄進を提案した。  彼は本部総会で、この正本堂の建立をもって、総本山における広宣流布の布陣は最後に なることを述べ、「あとは本門戒壇堂の建立だけを待つばかりになります」と語ったので ある。  翌六五年(同四十年)の一月には、正本堂建設委員会が発足。日達法主から、発願主で ある伸一が委員長に任命された。  委員は、伸一を除いて学会側三十人、宗門側二十人でスタートし、さらに法華講からも 五人が加わった。  第一回の正本堂建設委員会は、大聖人御聖誕の日に当たる二月十六日、総本山で開かれ た。  出席した日達法主は、冒頭のあいさつで、正本堂の意義に言及した。 「正本堂についていちばん重大な問題は、どの御本尊を安置申し上げるかということでご ざいます。  過日来いろいろなところで質問され、またこちらにも問い合わせがきておりますが、そ れに対して、私ははっきりした答えをせず、ばくぜんとしておいたのであります。  いよいよ、きょうこの委員会が開かれるにあたって、初めて私の考えを申し上げておき たい」 重大な発表である。 名字の言 2004.11.10 ▼家庭のコミュニケーションと子どもの学力に関する調査によると、「父母に勉強を見て もらったことがある」が多かったのは、やはり成績上位層。一方、下位層に多かったのは 「ほとんど毎日、保護者から勉強しなさいと言われる」だった ▼興味深いのは、勉強をする・しないとは直接関係のない、親子のふれあいの姿。「親と よく話をする」「親は私の成績を知っている」と答えた子も、成績の上位層に多かった ▼「勉強しなさい」と口で言うよりも、普段から話をする″ 子どものがんばりを知 って、ほめてあげる″ことが、やる気を引き出し、よい結果につながっていることがわか る ▼これは、子どもに限らないだろう。日常の人間関係でも同じことが言える。口で「ああ しよう」「こうしよう」と繰り返すだけでは、人のやる気を引き出すことは難しい。きめ こまやかに面倒を見、納得いくまで話をし、相手を知っていくことが、リーダーには必要 であろう ▼池田名誉会長は語っている。「何を欲しているのだろう――それを鋭く察してあげる。 知ってあげる。わかってあげる。キャッチしてあげる。ここに指導者の心労がある」と。 相手をどこまでも思いやり、心を通わせていく実践に徹したい。(道) 北斗七星 2004.11.10 ◆デザインを一新した3種類のお札(日銀券)が20年ぶりに発行された。新1000円 札には、世界的な細菌学者・野口英世博士の登場となった。デビュー前の先月末、ふる さと福島″の会津大学で国際人のパイオニアである博士の業績を語り合うサミットが開催 された ◆会議にはエクアドルやメキシコ、ペルー、ガーナの野口英世ゆかりの南米やアフリカの 駐日大使が出席。世界が認める献身的な活躍は、80年以上たった今も国民の記憶の中に 息づき、語り継がれていることが紹介された ◆「私は恐れない」。周囲の制止を振り切りガーナに赴いた。黄熱病撲滅への限りなき挑 戦の心が「博士を正式な国交のなかった見知らぬ国へと向かわせた」(ガーナ大使)。最 後は自らが黄熱病に罹り他界するが、危険を顧みず研究に没頭した彼は「生きている故人」 として尊敬されている ◆野口英世の人生には「国際社会で指導者となる日本人」への数多くの示唆がある。野口 研究20年の作家・山本厚子さんは、こう指摘する。謙虚な姿勢で努力を惜しまず、現地 の最前線に飛び込んで研究する。訪れる国の言語を使って人々と接する。彼の処世術にも 注目する ◆「人に尽くす」ことが改めて求められている現代にあって、どこまでも人間愛″に貫 かれた野口英世の生き方は、奉仕する素晴らしさを教えている。(弥) ☆「わが友に贈る」☆ 長時間の打ち合わせ 長電話をしてないか 賢明な見直しを。 価値的な生活は 時間革命から!