新・人間革命  羽ばたき 二十八 (2923)  日達法主は、あえて、初の正本堂建設委員会の席で、一番重大な問題について、語ると いうのである。  委員会のメンバーは、襟を正して、次の言葉を待った。 「大聖人より日興上人への二箇の相承に『国主此の法を立てらるれば富士山に本門寺の戒 壇を建立せらるべきなり』(御書一六〇〇n)とおおせでありますが、これはその根源に おいて、戒壇建立が目的であることを示されたもので、広宣流布達成のための偉大なるご 遺訓であります。  これについて一般の見解では、本門寺のなかに戒壇堂を設けることであると思っている が、これは間違いであります。  堂宇のなかのひとつに戒壇堂を設けるとか、あるいは大きな寺院のなかのひとつに戒壇 堂を設けるというのは、小乗教等の戒律です。  小乗や迹門の戒壇では、そうでありましたが、末法の戒律は題目の信仰が、すなわち戒 を受持することであります。  よって大御本尊のおわします堂が、そのまま戒壇であります。  したがって、大本門寺建立の戒も、戒壇の御本尊は特別な戒壇堂ではなく、本堂にご安 置申し上げるべきであります。  それゆえ、百六箇抄には『三箇の秘法建立の勝地は富士山本門寺本堂なり』(同八六七 n)と大聖人のお言葉が、はっきりご相伝あそばされております。  また同じ百六箇抄の付文に『日興嫡嫡相承の曼茶羅を以て本堂の正本尊と為す可きなり』 (同八六九n)と、こう明らかにされておるのでございます」  つまり大聖人が遺言された「本門寺の戒壇」建立とは、特別な戒壇堂を建立することで はなく、日興上人が相承された大御本尊を安置した本堂が、そのまま、戒壇になるという のである。  日達法主は、さらに言葉をついだ。 「したがって今日では、戒壇の御本尊を正本堂に安置申し上げ、これを参拝することが正 しいことになります。  ただし末法の今日、まだ謗法の人が多いので、広宣流布の暁をもって公開申し上げるの であります」  参加者は目を輝かせながら、話を聴いていた。 名字の言 2004.11.11 ▼ボランティアでフィリピンの子どもたちに日本から絵本などを届けている女性が、現地 の少数民族の村落を訪れた ▼集まってきた子どもたちは、一様に押し黙っていた。列強から侵略された歴史の中で、 心中を言葉にしない沈黙の文化″という安全策を身に付けてきたからだという ▼そんな子どもたちから驚きの声が上がったのは、彼女が動物の図鑑を見せた瞬間だった。 火山の本には山が火を噴いている!″と、本を指で触ったり、顔を寄せ合って夢中で話 し合ったり……見たこともないものに出あえた喜びが、重い沈黙の文化″を突き破った (『本と私』鶴見俊輔編) ▼子どもたちの好奇心は計り知れない。その力は時として、大人の既成概念・常識を打ち 破り、新たな発見、新鮮なアイデアを示してくれる ▼「子どもは違った世界に触れれば、本来、自分なりに何かを感じ、吸収していく力を持 っています。(中略)親は、その『伸びる力』を、そっと後押ししてあげればよいのです」 と池田名誉会長。「本」との出あいは、無限大に広がる好奇心を呼び覚ます格好の機会だ ▼季節は読書の秋。少しの時間でもいい。わが子とともに本に親しんでもらいたい。成長 を願う思いは、必ず届くはずである。 (馨) 北斗七星 2004.11.11 ◆「予想もつかない」では済まされないことがある。子どもを預かる学校ではなおさら、 子どもの命にかかわることで「予想もつかない」事態が起きてはならないだろう ◆給食後の体育の授業中に、あるいは掃除中に気分が悪くなり、意識を失ってしまうよう な症状がアレルギー疾患にもあることを知っている先生は、そう多くないのではないか ◆「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」は、特定の食物を食べた後に運動すると発 症する。「食べただけ」「運動だけ」では発症せず、両方が組み合わさると症状が現れる というから、普通なら「予想もつかない」と見逃されてしまう ◆まれな疾患ではあるが、じんま疹の出現に始まり喉頭浮腫、ぜん鳴など呼吸器症状を伴 い、ショックにいたる場合がある。死亡症例もあるから、学校などでの正しい理解と対処 が必要になる ◆先週開かれた第54回日本アレルギー学会総会で、横浜市立大学の研究グループが「市 内の小学生で2万2000人に1人が発症」と報告した。同グループは以前、「中学生で 6000人に1人」と報告している ◆研究の中心者、相原雄幸・同大医学部助教授は「初回発症後の対応が重要。早期に専門 医を受診させ原因物質を明らかにして指導することで、2回目以降の発症を防止できる可 能性がある」と関係者への周知を呼びかけている。(健) ☆「わが友に贈る」☆ 満々たる生命力で 風邪に打ち勝て! うがい・手洗い・洗顔。 健康の智慧で はつらつ人生を!