新・人間革命  羽ばたき 二十九 (2924)  日達法主は、正本堂こそが戒壇の大御本尊を安置するところであり、広宣流布の暁には、 この正本堂が、大聖人が仰せの「本門寺の戒壇」の意義をもつ建物であることを明らかに したのである。  日達法主は、あいさつをこう締めくくった。 「この正本堂建立をめざして全力をそそぎ、僧俗一致して偉大な世界的建築となる正本堂 を造っていただきたいと思うのでございます。  もしこの建立にあたって、少しでも傷がつくようなことがあれば、それは宗門あげての 恥にもなりますので、全力をあげて建設にあたっていただきたいと念願いたします」  山本伸一は、日達法主の示した正本堂の深い意義に感動を覚えた。 「本門の戒壇」の建立は、日蓮大聖人の御遺命である。  戸田城聖も、伸一も、そこに大きな焦点を当てて、日夜、広宣流布に邁進してきた。弾 丸列車のごとき大驀進であった。  大聖人は、「三大秘法抄」で、その戒壇建立の条件を、次のようにお述べになっている。 「王法仏法に冥じ仏法王法に合して」(御書一〇二二n)――これは、「王仏冥合」の法 理であり、仏法の生命の尊厳や慈悲の哲理を根底とした文化、社会の建設と拝される。 「王臣一同に本門の三秘密の法を持ちて」(同)――社会に広く正法が流布され、人びと が慈悲などの仏法の精神に目覚めゆくことである。  さらに、「有徳王・覚徳比丘の其の乃往を末法濁悪の未来に移さん時」(同)と仰せで ある。  覚徳比丘は唯一の正法の護持者で、彼が破戒の悪僧に襲われた時、全身に傷を受けて覚 徳比丘を守り、死んでいったのが有徳王である。  この「不惜身命」「死身弘法」の戦いを再現する実践を、大聖人は、戒壇建立の条件と して要請されたと拝察される。  これは、仏法を実践する伝持の人と、社会的な指導者が、共に殉難を恐れずに、仏法の 精神を貫くために戦う不撓不屈の信念の確立といえる。  日蓮仏法は形式主義ではない。強き信念なくして、勇猛果敢な実践なくして、仏法の精 神を社会に確立していくことはできないのだ。 名字の言 2004.11.12 ▼中国科学技術大学の初代学長にして、中日友好協会の名誉会長でもあった郭沫若氏。 希代の全体人間″と称された同氏が、かつて亡命していた千葉県市川に、今秋、記念館が オープンした ▼老朽化が著しかった旧宅の一部を移築し、間取りをそのまま復元したもので、室内には、 中日友好のために奔走する様子を紹介した写真パネルなどが展示されている ▼その雄姿を見つめながら、先日、懇談した学者の言葉が思い起こされた。「郭先生は、 日本の指導的立場にある人たちの傲慢″な態度に対しては、本当に厳しかった」 ▼その一方で、庶民にはことのほか優しく、例えば、大阪を発つ時も、見送りにきていた 名士を待たせたまま、まず車を運転してくれた人に対し、丁重に礼を言い、励ましていた という ▼権威主義や尊大な態度は、真実の知性の鍛えがない証左であろう。現実生活の中で、庶 民のために奉仕することこそ肝要である。かつて内村鑑三は綴った。「悪には仮借なき人 であった日蓮は、貧しき人、虐げられた人には最も柔和な人であった」(『代表的日本人』 趣意)と ▼世に横行する権威主義や傲慢″とは徹して戦い抜き、私心なき人間愛の暖流を、社会 に送り続ける日々でありたい。  (秀) 北斗七星 2004.11.12 ◆「日本橋 みちと景観を考える懇談会」が一般公募した「日本橋まちづくりアイデアコ ンペ」。最優秀賞にコンサルタント会社社員(32)の作品「日本晴大公園」案が選ばれ た ◆日本橋の歴史は江戸時代とともに始まる。木の橋ゆえ幾度も焼失と架け替えを繰り返し、 明治44(1911)年、初めて石の橋に。これが現在の日本橋で、明治政府が威信をか けた花崗岩造り・2連アーチの名橋である。平成11(1999)年に国の重要文化財に 指定されている ◆しかし、無粋にも橋上にコンクリートの高速道路を走らせたことで、由緒ある同橋の建 設当初の景観は台無しになった。景観の再構築をどうするか。最優秀案では、問題の高速 道路を半地下化(地下鉄は移設)し、日本橋周辺を水と緑の広大な公園に整備して歩行者 回遊、癒しの中心とするなど夢のある構想が示されている ◆全体鳥瞰図などを見ると、「こんな素晴らしい景観に生まれ変わるのか」と感嘆させら れる。最終審査で、学識経験者と地元関係者の支持が分かれる作品が多い中、同案が両者 から広く支持されたというのも、うなずける ◆国、都、区、首都高速道路公団、地元関係者、学識経験者で構成された同懇談会は今後、 入選作品を中心に実際のまちづくりの参考にしていく考えという ◆地域の再生には、まず優れたアイデアが欠かせない。 (晴) ☆「わが友に贈る」☆ 会合は仏の集い! 無事故の運営を 支えてくださる 役員の皆様に感謝! 陰徳は必ず陽報に。