新・人間革命  羽ばたき 三十三 (2928)  正本堂の供養の受け付けは、一九六五年(昭和四十年)の十月九日から十二日まで、各 地区ごとに、全国一斉に行われることになっていた。  その受け付けを五日前にした十月四日、正本堂を正面から見た外観図が、聖教新聞の一 面に、大々的に発表されたのである。  建物の最も高いところは六十六メートルで、間口、奥行きともに百メートル近くあると いう。  皆、正本堂は、世界的規模の壮大な宗教建築になるのだと、実感することができた。感 動を覚えた。そして、この時に生まれ合わせ、この大事業に参加できることに、大きな喜 びを感じるのであった。  九日から実施された供養の納金受け付けには、全国で約八百万人の同志が参加した。  どの会場にも、喜びの笑顔があふれていた。  各地で、爪に火をともすように、生活を切り詰め、供養に参加した同志の、涙と感動の ドラマがあった。  早朝、草刈りの仕事をし、供養の金を貯めた婦人部員がいた。交通費を節約して貯金を するために、毎日三時間は歩いたという男子部員もいた。 「この一年、服も靴も買わずに貯金しました」と、胸を張る女子部員もいた。  夏休み中、電球をつくる工場でアルバイトし、給料をすべて供養した高校生や、一年間、 新聞配達をして、供養に参加した中学生もいた。  また、酒もタバコもやめて貯金をし、「御供養は健康の直道だ」と、大笑いする壮年も いた。  皆が喜捨″の心で、財を仏法に捧げようと、供養に取り組んだのだ。  正本堂の供養は、厳しい不況にもかかわらず、創価学会として三百五十億六千四百三十 万五千八百八十二円に上った。  これは、当初、目標として掲げていた額の十倍以上の金額であった。  それに、僧侶寺族同心会の一億五千七百八十七万八千二百六十五円、法華講の三億一千 三百八十二万百六十二円を合わせ、総額三百五十五億三千六百万四千三百九円となったの である。  一人ひとりの真心から紡ぎ出された、尊き浄財が、誰人も予想しえなかった多額の供養 となり、歴史的な大遺産となる正本堂の建設を可能にしたのだ。 名字の言 2004.11.17 ▼今月21日に、教学部初級試験と青年部教学試験3級が実施される。全国で30万人も の受験申し込みがあった ▼受験者の皆さんは、広布を開く学会にとって「宝」のような大切な存在だ。日々、御書 を研鑽するなかで積極的に仏法を語り、拡大の先頭を切る友が各地で輝いている ▼婦人部のある副白ゆり長は、教学を学んで培った確信と、先輩の励ましを受け、「自身 の娘と職場の友2人に弘教を実らせました」。青年部も元気だ。前回の任用試験合格を機 に、真剣に御書を研鑽。学ぶほどに「行学の英雄に」と決意できた。大学時代の先輩と対 話し、晴れて弘教を実らせた。たくましく成長した彼の姿に感動し、父親が進んで入会を ▼わきたつような「実践の教学」の姿。正しい思想は学ぶ人を強くする。幸福にさせる。 未来に確かな光と指標を与える――ここに仏法の真髄がある。御書根本の学会教学を学ん できた私たちは、人生と社会のあらゆる事に信心の利剣で挑んできた。不可能な壁をも一 つ一つ切り崩し、広布と人生を見事に勝ち飾ってきた ▼教学の実践には、いささかの無駄もない。受験する皆さんは学んだぶんだけ″、先輩 は教えたぶんだけ″境涯が深まる。共々に錦秋の天地で成長の日々を! (誓) 北斗七星 2004.11.17 ◆「イッヒッヒ、ウッフッフ」 ◆派手なスーツの男が高級外車のなかで片手運転、携帯電話に語りかけながら角を曲がろ うとして、「ガックン!」。車の前輪の片方が大きな擦過音をたてて歩道に乗り上げると、 「ドッスン!」。再び車道に落ちて走り去った ◆銀座4丁目交差点で信号待ちしていたときの出来事だ。歩道にいても、さっと身をかわ さなければ危ない至近距離。携帯電話を使用する「ながら運転」に起因する交通事故件数 は、2000年の1453件から03年には2597件と倍増する勢い ◆今月施行された改正道路交通法はこうした事故を減らすため、運転中の携帯電話を手に 持った通話およびメールの送受信で画像を注視するドライバーの行為自体を罰則の対象と した。このため今月に入って、取り締まり対象外のハンズフリー装置で話しながら走るド ライバーが目につくようになった ◆しかし、ハンズフリーなら安心か?通話に気をとられて注意力が減殺される懸念は高い。 警察庁の調べでも昨年、ハンズフリー通話中に起きた交通事故は176件、死傷者も27 0人にのぼる。片手に携帯の生徒達数人が自転車で、S字を描いて人の間を駆け抜ける 牛若丸″走行や、歩行中の「ながら」携帯使用も注意力減殺の点では危険だ ◆携帯の「ながら」使用をやめ、安全の日々を心掛けよう。 (芙) ☆「わが友に贈る」☆ 「命限り有り 惜む可からず」 目の覚めるような 歴史を創れ! 歴史を残せ!