2004.11.24SP 百済芸術大学名誉教授授与式 ◆◆◆新しい友情を!     新しい常勝の歴史を!      百済の「開拓精神」こそ関西スピリット ◆◆韓国の文化大恩は永遠   【SGI会長のスピーチ】  一、本日は、盛大な授与式を挙行(きよこう)してくださり、大変にありが とうございます。  また、関西の皆さん、遠くから集(つど)ってくださり、ありがとう!  お おきに! ごめんやす! (笑い、大拍手)  きょうの総会を記念して、関西女子部の皆さん方が、手作りの「365日『幸 福勝利』日めくり御書」を届(とど)けてくださった。  関西女子部の教学室の皆さんが編さんしてくださったものである。教学室の 方、いらっしゃいますか。〈代表が挙手(きょしゅ)する〉 皆さんに、よろ しくお伝えください。大事にしますから。  本当にありがとう! (大拍手)  この「日めくり御書」の、きょう11月23日のカードには、有名な「報恩 抄」の次の一節が記されている。  「仏法を学ぶ人は、父母の恩、師匠の恩、国土・社会の恩を忘れてはならな い。この大恩に報いるためには、必ず、仏法の奥底(おうてい)を学び、修行 して、智者とならなければならない」(御書293ページ、通解)  ひとたび、仏法を学んだ人は、智慧のある聡明な人間となって、多くの方々 の大恩に報いていかねばならない ―― 関西の青年の皆さんは、この大聖人の 教えの通りの青春であってください! ■青春の苦労が未来の大建築を  一、最初に、偉大なる韓国の「知性の言葉」に学びたい。  貴国の独立の大指導者である金九(キムグ)先生は叫ばれました。  「よき民主主義政治は、よき教育から始められねばならない」(梶村秀樹訳 『白凡逸志』東洋文庫)  すべては教育から始まる。その信念が光る不朽の言葉です。  続いて、15世紀の朝鮮王朝(李氏朝鮮)の名君として名高い世宗(セジョ ン)大王 ―― 。  恩師の戸田先生も世宗大王を深く敬愛し、私も若き日から、大王の箴言(し んげん)を胸に焼き付けてきました。  世宗大王は言われた。  「若くして苦労すると、大きくなって立派になる」  若き皆さんも、今は、苦労の連続に違いない。毎日、大変であろう。  しかし、苦労を避ける人間は立派になれない。自ら求めて試練の中に飛び込 んでいくことです。  青春時代は、存分に苦労して、"自分自身"という「未来の大建築」の土台 をつくっていく時なのです。  さらに世宗大王は述べておられる。    「戦いの勝ち負けは、一人の勇気、一人の臆病で決まる」  戦いに勝つか負けるか ―― それは、一人が勇者であるか、臆病者であるか で決まってしまう。  ゆえに、一人立つ勇者となって、常勝関西をリードしていくのが、関西の青 年の使命なのです。 ■関西を信頼する  一、晴れわたる歴史的な関西の総会を、諸天も祝福しています。  富士の山も厳然と、きょうの日を見つめておりました。  常勝関西の記念総会、おめでとう! (大拍手)  きょうは、関西の同志の皆さんが、勇んで東京に来てくださった。私たち夫 婦も、うれしい。東京の同志も本当に、うれしい。  皆が待っていました。本当にありがとう!(大拍手)  東京が広宣流布の「頭脳」であるならば、関西は「心臓部」である。  そう私は確信しています。  常勝関西こそ、永遠に、わが創価学会の精神の根幹である「信行学」の模範 となって進みゆく使命があるのです。  そして、常勝関西こそ、広宣流布の先頭を走り、あらゆる戦いを完璧に勝ち 抜くことが運命づけられているのです。  そのことを関西の皆さんは、強く強く認識していただきたい。  私がいちばん信頼している関西です。  関西で牢獄に入ったのですから。  関西で戸田先生をお守りしたのですから。  関西で不敗の創価学会を作ったのですから。  皆さんは、その大関西の責任と栄光を一段と誇り高く、明確に掲げていって いただきたい。  日本のために!  世界のために!  全同志のために!  関西がいれば大丈夫。関西がいれば何の心配もない ―― それが私の偽(い つわ)らざる気持ちなのです(大拍手)。 ■女性は社会の花 人類の太陽!  一、かつて貴国の独立運動の時代を生きた女性の音楽教師・尹貞媛(ユンジ ュンウオン)先生は、こう語っておられます。  「女性は国の母であり、社会の花であり、人類の太陽です」  「女性たちの生き生きとした活躍がなければ、人間社会は、どれほど無味乾 燥な暗黒の天地となってしまうことでしょうか」  まったく、その通りです。私たち学会も、婦人部や女子部の皆さんがいるか ら、楽しく、朗らかに進んでいけるのです。  ここにお迎えした李桓儀(イーファウィ)理事長の令夫人であられる全順南 (チョンスンナム)女史は、貴・百済(くだら)芸術大学を厳然と守られると ともに、長年にわたり、女性指導者の育成に尽力してこられました。  この気高(けだか)き令夫人をはじめ、韓国と関西の尊貴な「太陽の母」の 皆さま方に、私たちは深く感謝を捧げたいのです(大拍手)。 ◆◆聖者の峻別が学術の根本 ◆《韓国の大詩人》「悪人は必ず先に流言飛語を広める」 ◆◆断じて勝つ! それが関西の使命 ◆《アンドレ・マルロー》百済伝来の芸術は 日本の宝の中の宝 ■教育の大城(だいじょう)から  一、心から尊敬申し上げる李(イー)理事長ご夫妻。さらに李起薫(イーギ フン)学長。そして、ご臨席の皆さま方。  ただ今、21世紀の文化芸術を力強くリードされゆく教育の大城から、私は 妻とともに、感極(かんきわ)まる思いで、最高に栄えある「名誉教授」の称 号を拝受いたしました。 李(イー)理事長のご厚情(こうじよう)に包まれ、きょうは、私たち夫婦に とって、かけがえのない同志である韓国SGI、そして関西創価学会の皆さん とご一緒に、永遠に忘れ得ぬ喜びの日を刻むことができました。   まことに、まことに、ありがとうございました(大拍手)。  改めて申し上げるまでもなく、貴大学がその名に掲げた「百済(くだら)」 は、日本が計り知れない文化の大恩を受けた天地です。  日本は、文化・学術・技術など、さまざまな点において、貴国にお世話にな っており、貴国から大きな恩恵を受けてきたのです。  とりわけ、貴国とわが関西との縁(えにし)は、格別に深く、そして広い。  一、私が対談集を発刊したフランスの行動する文化人アンドレ・マルロー氏 も、"関西で開花した百済伝来の芸術作品こそ、日本が最も誇りとし、大切に 守るべき宝の中の宝である"と力説してやみませんでした。  日蓮仏法の御書でも、「百済国より始めて仏法渡る」(1392ページ)等 と、繰り返し、繰り返し、百済の大恩が述べられているのです。 ■試練を越えて正義は勝つ  一、振り返れば、関西は、仏教が日本に定着できるか、それとも激しい反発 によって排斥されてしまうかという歴史の舞台となりました。  その歴史の中で、関西に根を張った百済の人々は、仏教による平和と文化の 黄金時代を開いていくのに、大きな役割を果たされたのであります。  百済には、文化の開拓精神が光っています。  それは、勇(いさ)んで新たな天地を開き、新たな友情を結んで、新たな文 化を築き上げる。そして、不滅の勝利の歴史を創(つく)り残しゆくという魂 であります。  日本は、この精神に学ばなくてはならない。私は、そう強く訴えたい。  名高い朝鮮王朝の古典文学『春香伝(しゅんこうでん)』などにも、「いか なる試練も克服して、正義は、必ず最後に勝利を飾る」という民衆の勝鬨(か ちどき)が謳(うた)われています。  こうした熱き偉大な創造の血潮を、現代に、はつらつと復興されているのが、 まさしく貴大学であると、私は賞讃したいのです(大拍手)。  大学建設は戦いです。大学を創立した私には、大学の真価が、よくわかりま す。 ■関西は明るい関西は楽しい  一、ともあれ、正義の民衆が必ず勝利するという精神は、わが関西魂とも、 見事に一致します。  私は「関西、頑張れ! 」と申し上げたい。  青年部の皆さんは、まだ生まれていない時代だと思うが、私は28歳のとき (昭和31年)、"大阪の戦い"の指揮を執(と)った。そして、絶対に勝て ないと言われた劣勢をはね返し、大勝利の金字塔を打ち立てた。全国的にも大 きな注目を集め、ある新聞は「"まさか"が実現」と大々的に報道したほどで ある。  あのとき、関西中が燃えた。日本中が驚嘆した。  私が厳然たる勝利の歴史をつくり、創価学会の本当の路線が出発した地こそ、 関西なのである。  私は、関西を信じている。関西の同志の皆さん、頼みます! (大拍手)  関西の友は、明るい。一緒にいると楽しい。関西の言葉も、私は好きである。 皆さんにお会いでき、本当にうれしい。 ■嘘を打ち破れ! 善を広げゆけ!  一、200年ほど前、貴国の大詩人・丁若?(チョンヤギョン)先生は、"学 術の根本の目的は、「正邪の峻別」にある"ことを強く訴えました。  善か悪か、それを峻別してこそ本当の学問である。まさに、鋭く急所を突い た思想であります。  嫉妬の讒言(ざんげん)を受け、何度も迫害された、この大詩人は、こう喝 破(かっぱ)しています。  「もともとの志を失った悪人が、撹乱(かくらん)しようと陰謀を企む時は、 必ず先に、流言飛語(りゅうげんひご)を広め、民の心を動揺させるものだ」  流言飛語とは、"事実無根のウソ"のことです。今も、昔も、方程式は同じ です。   ―― そうした諸悪は、断固として切り返せ! 打ち破れ!  そして真実の「善」と「美」の世界を、断じて護(まも)り、広げゆけ!  これこそ、真の芸術家である。これこそ、まことの文化人である ――  こう、貴国の戦う詩人は教えているのです。 ■庶民の声に学ベ  一、ここにおられる李(イー)理事長は、朝鮮王朝の正統の流れを汲む名門 中の名門に育たれました。  若き日は勇気ある言論人として、弾圧にも怯(ひる)まず、烈々たる破邪顕 正のペンを振るい、権力の不正を真っ向から正した。  さらに、道知事として、また国会議員として、民衆のために奔走してこられ ました。  そして理事長は、長年の夢であった教育の聖業(せいぎよう)に身を捧げ、 あらゆる艱難(かんなん)を乗り越えて、貴・百済芸術大学を創立されたので す(大拍手)。  それはまた、"庶民の声に学べ! そして、貧しい人々、悩める人々の側に 立って、戦え! "という師匠の教えに決然と応(こた)えてこられた、使命と 勝利の崇高(すうこう)なる人生の劇なのです。 ■「対話」と「文化」の波を起こせ  一、ともあれ、時代はさまざまな潮流がぶつかり、渦を巻いて、新たな複雑、 動乱の様相を呈している。世界は暗くなってしまった。  だからこそ、「暴力」に対しては「対話」の波をつくる以外にない。  「戦争」に対しては「文化」の波をつくる以外にない。  「虚偽」に対しては「真実」の波をつくる以外にない。  そして、「破壊」に対しては「創造」の波をつくる以外にないのです。  断じて強く、また賢く波を起こし、前進していかねばなりません。  その意味からも、私たちは、今再び、あの百済の「文化の開拓精神」に深く 学びながら、人間生命の無限の創造力と智慧を、闊達(かったつ)に、そして 威風堂々と発揮していきたい。これこそが、わが創価学会の精神でもあります。  思えば江戸時代、貴国の「通信使」の方々と、心の通い合う文化の交流を、 そして人間の交流を繰り広げた天地の一つが、関西でした。  当時、貴国の通信使が「大坂の書籍の盛んなること、じつに天下の壮観(そ うかん)である」(姜在彦訳『海游録 ―― 朝鮮通信使の日本紀行』平凡社) と感嘆した言葉も、今日まで伝えられています。良書の普及こそ、健全な文化 の基盤なのであります。  一、今、大阪の上町台地(うえまちだいち=大阪市)には、希望あふれる新 たな関西の記念会館(関西池田記念会館)の建設が進んでいる。  いよいよ、これからである。この50年は勝ちました。今、私は、次の50 年へ向かって戦いを開始しています。  じつは、この記念会館が建つ地域は、かつて「百済川」が流れ、「百済野」 と呼ばれた、ゆかりの地です。  過去から現在、そして未来へ、韓日友好の大河は、滔々と流れ通っている ―― そういう意義があることを、関西の皆さんは、よく知っていただきたい。 ◆《関西青年部に贈る》     戦え! そして勝利するのだ!     国土が暗くとも胸中に光を 歴史は厳正に審判するだろう ■闘争精神で立て  一、貴大学のシンボルマークには、新しき星が、世界へ、宇宙へ、ダイナミ ックに文化創造のエネルギーを放ちゆく光彩が描かれております。  私たちは、貴大学、そして貴国との友情を、さらに一段と深めてまいりたい。  韓国、そして中国と友好を結ぶことができなければ、日本の未来は暗い。日 本は、孤立してしまいます。  日本は韓国や中国から文化を吸収し、発展してきたのです。「ナラ(奈良)」 をはじめ、貴国に由来する言葉も、たくさん残っております。〈「ナラ」は「国」 などを意味する韓国語〉  ともあれ、 「常勝関西」は学会にとって絶対になくてはならない意義深き 天地です。関西には、永遠に正義の勝利を決定づける使命がある。  最後に、韓国独立の雄弁な大指導者・呂運亨(ヨウニョン)先生の言葉を、 私は関西の青年部に贈りたい。  「ひとたび倒れても、また立ち上がって戦う闘争精神こそ、青年が受け継が ねばならない精神である」  「戦え、そして勝利するのだ! 国土が暗くとも、胸の中には光を抱(いだ) け! 歴史は、厳正に審判するであろう」  敬愛してやまぬ貴大学の百載無窮(ひゃくさいむきゅう)のご発展を、私と 妻は一生涯、真剣に祈り抜いてまいります。さらに、尊敬する李理事長をはじ め会場の皆さま方、そして愛する全関西の同志の百福荘厳(ひゃくふくそうご ん)な常勝の人生を、心よりお祈り申し上げます。  カムサ・ハムニダ(韓国語で「ありがとうございました」)! (大拍手) 2004.11.23