公明新聞 編集メモ 2004/11/29 共産党員が原・被告に分かれ"骨肉の争い"  組合財産を私物化した元役員2人を内部告発し、解雇などの報復を受けた「大 阪いずみ市民生協」(本部・大阪府堺市)の男性職員3人による損害賠償訴訟の 控訴審(大阪高裁)で、先月、被告の元役員にとって実質敗訴の和解が成立した が、事件当時、原告と被告の5人がいずれも日本共産党員だったことが過去の記 録から分かった。  同生協は、民医連などと同じく共産党色の極めて強い組織だが、共産党の秘密 主義もあってか、党員についての情報は全く伝わってこなかった。ところが、内 部告発以降、元役員2人については、同党堺泉北地区委員会が、「しんぶん赤旗」 (99・6・28付)で党員と報じ、原告側については、原告の1人が、インターネ ットの「さざ波通信」(昨年7月)に投稿し、党員と"告白"していたのだ。つ まり訴訟騒ぎは身内同士の"骨肉の争い"だった。  元役員は小欄(昨年10・30付)で紹介済みなので触れないが、投稿によると、 原告は3人とも共産党員で告発後、全員が「党を放り出された」。しかも「30年 以上に渡る党生活は告発から1年後、地区委員長から私の携帯電話にあった『君 は除籍になった』の一言で終わりをつげた」という冷徹さだったようだ。  共産党への怒りと失望は凄まじく、「党は『臭い物には蓋』をするために私物 化の事実を闇から闇へと葬ろうとした」と党の隠蔽体質を強く批判する一方で、 「私は共産党、そしてその指導下にある民主経営と呼ばれる団体が『組織防衛』 の名の下に行なう『ファッショ的恐怖支配』の実態を体験した」と暴露する。  投稿者は告発する半年前に同党府委員会に不正への対応を要請したが、「待て ども何の動きもなく、不正・腐敗が進むばかり」だったと嘆く。その回答が党か らの除籍処分。そのくせ、不正を働いた"敗訴"の元役員2人には党からの処罰 はなかったらしい。  告発者に正義があろうとも、いったん、党や支配下組織に楯突いた者は絶対に 許さない。今回の事件は、そんな共産党の一端を垣間見せたと言えよう。 (丹)