2006.2.28SP  全国代表協議会での名誉会長のスピーチ ◆◆◆ 広宣流布は青年で決まる! ◆◆◆ 学会の魂は師弟不二 永遠に異体同心で進め 【名誉会長のスピーチ】  一、毎日の戦い、ご苦労さまです!  尊き同志の皆さま方のおかげで、広宣流布は前進し、学会は希望に燃えて大 発展している。  皆さんの功徳は、子孫末代まで伝わる。これは、御聖訓に照らして絶対に間 違いない。 ◆「女性の力」を生かす時代に  一、現在、私が創価の全同志を代表していただいた名誉市民称号は、420 を超える。また、妻への名誉市民称号は140を超える(大拍手)。  すべて皆さんの栄誉であり、SGI(創価学会インタナショナル)の友が築 いてきてくださった信頼の証(あかし)である。  創価学会の目的は何か。それは世界広宣流布である。この地上から「悲惨」 の二字をなくし、平和と文化の華を咲かせゆくのだ。  ゆえに私は、世界の各地に、真剣に手を打っている。  一、どのような広布の戦いでも、根本は「異体同心」の団結である。  日蓮大聖人が「男女はきらふべからず」(御書1360ページ)と仰せのよ うに、広布の戦いにおいて、男女は一切平等である。  ますます女性の声が力を持つべき時代になってきた。学会は、その最先端を 走ってまいりたい。  一、これから、学会本部周辺をはじめとする会館の整備を、いっそう進めて いく予定である。  連日、全国、全世界から多くの友が本部を訪れてくださる。  求道心を燃やして集ってこられた皆さんに、ゆっくりとくつろいでいただけ る環境を整えていきたい。  また迎える側は、「ようこそ!」「よく来られましたね」と、温かく声をか け、心から歓迎していくことだ。 ◆下から上へ! 建設的な声を  一、幹部は同志のためにいる。  誠意を尽くせば、皆、気持ちがいい。反対に、つんとして、人の意見も聞か ず、威張ってばかりでは、まるで"独裁者"だといわれても仕方がない。  もしも、将来、堕落の幹部が出たら、皆が厳しく正すことだ。  初代会長・牧口先生は「下から上を動かせ」と教えられた。  正しいことは正しい、おかしいことはおかしいと言い切る。建設的な声をあ げることである。  最も大事なのは学会員である。  私は19歳の時から、戸田先生と学会を、守りに守ってきた。「師弟不二」 を貫いてきた。  これが、初代、2代、3代と続いてきた、純粋な学会の伝統である。  この精神を、いかに永遠たらしめるか ── 広布のリーダーの皆さんは、こ の一点を真剣に考え、会員の幸福のために、「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」 の決心で戦っていただきたい。 ◆学会発展のカギ  一、聖教新聞の創刊55周年を記念する祝賀会が各地で行われている。  参加された来賓の方々から、さまざまな声が寄せられている。  特に、多くの方が、学会の「青年の力」に注目しておられた。  どれも、各界のトップの声である。温かいご理解に心から感謝申し上げたい。  〈「今日のこれだけの創価学会の発展の一つのカギは、池田名誉会長が常に 青年に光を当て、青年を育ててこられたからだと思います」  「多くの団体が後継者育成に悩むなかで、学会は池田名誉会長の尽力によっ て、青年が陸続(りくぞく)と育っています。そうした学会の姿を毎日の聖教 新聞で拝見するのが楽しみです」  「聖教新聞からは『若い力』を感じます。池田名誉会長が人材育成に力を入 れ、若い人を大切にされていることが紙面から伝わってきます」などの声が寄 せられた〉  今、日本の多くの心ある人々が、「学会青年部の熱と力」に、期待している。  未来の広布を担う青年部の皆さんは、いよいよ「行学の二道」に徹して挑み、 自身の信心を鍛えに鍛えていってほしい。 ◆◆◆ さあ前進! 希望に燃えて ◆≪ロシアの文豪≫     おお戦う幸福よ!      苦難に立ち向かう時 人生は満たされ輝く ◆「懐刀(ふところがたな)を送ろう」  一、私は先月、ロシアの文豪の名を冠したA・M・ゴーリキー記念ウラル国 立大学から名誉博士号を受章した。  このゴーリキーは綴っている。  「前進への意欲 ── これこそ人生の目的なり。生涯、前進し続けるのだ。 そこに、気高く素晴らしい時がある」  「前進」と言えば、若き日の文京支部での戦いを思い出す。  当時、文京支部の折伏成果は、全国で最下位クラスであった。支部長は女性 の田中都伎子(つぎこ)さんだった。  田中さんから支部の窮状(きゅうじょう)を訴えられた戸田先生は、こう言 われた。  「僕の懐刀を送ることにしよう」  私が文京支部長代理の任命を受けたのは、昭和28年(1953年)の4月 であった。  私は最初の班長会で申し上げた。  「人生は前進です。限りない前進です。英雄ナポレオンの合言葉は『前進』 でした。私たちは、広宣流布の英雄です。破邪顕正(はじゃけんせい)の英雄 です。  わが文京支部は、『前進』の魂を断固と燃やそう!『前進』を合言葉としよ う!」  そこから文京の大前進が始まった。  私は具体的な目標を掲げ、各地区を駆けた。一人ひとりと誠実の対話を重ね ていった。  そして、この年の12月には、文京は第一級の支部へと発展を遂げたのであ る。  私は、どこに行っても連戦連勝で勝利の歴史を築いてきた。  昭和31年(1956年)、大阪では、「まさかが実現」とマスコミが驚嘆 するほどの大勝利の金字塔を打ち立てた。  当時、大阪よりも東京のほうが、はるかに情勢はよかった。  「勝てる」と多くの人が思っていた東京が負けてしまった。そして、劣勢だ った大阪が勝利した ── 皆、本当に驚いた。  関西は、私が手づくりで築いた「常勝の天地」である。だからこそ私は関西 を信頼する。関西を大事にする。 ◆法華経の行者に大難は必然  一、牧口先生は、「同じ小悪(しょうあく)でも、地位の上るに従って次第 に大悪(だいあく)となる」と述べておられた。  リーダーが、心していくべき指針である。  学会において幹部は、皆の模範となるべき存在である。その分、責任も重い。  常に自らを厳しく律していくことを絶対に忘れてはならない。  また、戸田先生は、「同じ失敗を2度する人間を馬鹿というのだ」と語って おられた。  失敗を次の成功への糧(かて)とする。これが大切である。それができない のは、愚かである。  一、ゴーリキーは記している。  「人間が人生を妨げるものと闘う時、人生はより満たされ、輝く」  いい言葉だ。  困難や試練が何もないのが幸せなのか。そうではない。  苦難と戦うからこそ、本当の人生の深さがわかる。自身の境涯が大きく広が っていく。  鍛えられていくのである。  仏法では、仏道修行を妨げる働きとして三障四魔が説かれている。また、末 法の法華経の行者には、三類の強敵が現れると説かれている。  日蓮大聖人は、命に及ぶ数度の大難を耐え忍ばれた。陰険なデマによって、 悪名(あくめい)を流された。  「日蓮は、ただ法華経を弘めようとすることを失(とが)とされて、妻子を 持たずして『犯僧(ぼんそう)』の名が国中に満ち、螻(けら)や蟻(あり) さえも殺さないのに『悪名』が天下にはびこってしまった」(御書936ペー ジ、通解)と仰せである。  法華経の行者に大難が起こるのは、必定(ひつじょう)なのである。  この通りの実践を貫いてきたのが学会である。三代の会長である。  一、私は、学会や戸田先生への不当な中傷や批判とは、正義の言論で徹して 戦った。師匠を守り抜いた。  悪と戦わない。声をあげない。世間を恐れて、うまく立ち回る ── こうし た臆病な、愚かな、だらしのない幹部であってはならない。  これこそ大聖人が一番嫌われた人間である。 ◆あなたの心は燃えているか?  一、ゴーリキーは、次の言葉も残している。  「人生には、二つの生き方しかない。  堕落する人生と、燃える人生である」  たしかに、その通りだ。  心が燃えているか、いないか。  確かな目標を目指して、情熱を燃やしているか、いないか。  情熱を失ったとき、人間は、堕落の方向に向かってしまう。  何歳になっても、心の炎を消してはならない。  ゴーリキーは、「老いると保守的になる。これこそ最大の不幸なり」と述べ ている。  老いることは、不幸ではない。年をとって保守的になることが不幸だという のだ。  壮年部になって、「自分はもう青年部じゃないから」などと、心が引いてし まう人がいるが、それではいけない。  ますます壮(さか)んに戦う。青年時代の誓いを、一生、持ち続ける。その 人が、人生の勝利者である。  ゴーリキーは言う。  「私は幸福というものを知っている。おお、戦う幸福よ!」  仏法の精神、そして学会精神に通ずる一言である。  幸福は、いったい、どこにあるのか。  波も嵐もない、安閑とした生活のなかに、本当の幸福はない。  幸福は、「戦い」のなかにある。たえざる前進のなかにある。  きょうは、全国の各方面の青年部長、女子部長も参加されている。ご苦労さ ま!(大拍手)  「力は団結にある ── これは論議の余地のない社会的公理(こうり)です」 (佐藤清郎著『ゴーリキーの生涯』筑摩書房)とゴーリキーは言った。  私たちも、これでいきましょう! 学会は、永遠に「異体同心」で!(大拍手) ◆誠実一路で  一、フランスの思想家ヴォーヴナルグの箴言(しんげん)に、こうある。  「狡(ずる)く立ち回ってつかみ取った評判は、軽蔑(けいべつ)に変る」 (『省察と箴言』内藤濯訳、創元社。現代表記に改めた)  皆さんは、こういう人間に、決してなってはいけない。  どんなにうまく立ちってみたところで、虚像は虚像である。メッキは、いつ かはがれるものだ。そのほうが、かえって軽蔑される。  誠実一路、真実一路を貫いてこそ、本当の信頼は得られる。  19世紀のスペインで、人権のために闘った女性、コンセプシオン・アレナ ルは言った。  「失敗から立ち上がる人は、失敗を犯したことのない人よりも偉大である」  一面の真理を突いている。  だれしも、失敗することはあるだろう。挑戦に、失敗はつきものである。何 も行動を起こさなければ、失敗することもない。  大事なのは、失敗したとき、再び勇気を出して、立ち上がることだ。  倒れても、倒れても、不屈の魂を燃やして前に進み続けるのだ。  人生の勝負は、最後で決まる。  もう一つ、アレナルの言葉を贈りたい。とくに、女性の皆さんに。  「自分自身を向上させない幸福は、本物の幸福とは言えない」  深くかみしめたい言葉である。  外面的に、いかに幸せそうに見えても、本当に幸せかどうかは、わからない。  物質的、環境的に、どれほどめぐまれたとしても、幸福とは限らない。  自分自身が、人間として成長する。境涯を高める。心を磨き、心を鍛える。 それが、幸福の根本である。  私たちは、「本物の幸福」を最高に味わえる、偉大な仏法を持っている。そ の誇りと確信を忘れてはいけない。 ◆◆◆ 正義を叫ぶ勇者たれ ◆◆≪御聖訓に学べ≫ 「臆病になるな」「貪欲(どんよく)を排せ」 ◆悪の根を断て  一、ここで、御書を拝してまいりたい。  大聖人は、門下のなかで、大聖人を裏切り、退転していった者の特徴につい て、こう仰せである。  「臆病で、教えたことをすぐ忘れ、欲が深く、疑いが多い」(御書1191 ページ、通解)と。  また、こうも言われている。  「能登房(のとぼう)は、現実に味方であったが、世間の恐ろしさといい、 欲深さといい、日蓮を捨てただけでなく、敵となったのである」(同1225 ページ、通解)  現代も、方程式は、まったく同じである。  見栄ばかりで、本当の信心を貫く勇気がない。そして、学会を利用するだけ 利用して偉くなるや、慢心を起こして、学会と同志を見下す。純粋な信心を失 って、最後は退転し、反逆する ── そういう醜い忘恩の輩(やから)がこれ までもいた。  その本性は、「臆病」であり、「愚か」であり、「貪欲(どんよく)」であ り、「不信」である。  こうした人間をのさばらせては、真面目な同志が、かわいそうである。広布 の邪魔になるだけである。  ゆえに、正義の声で徹して糾弾(きゅうだん)し、責めて責めて責め抜いて、 その悪の根を断ち切っていかねばならない。 ◆「あら面白や!」  一、戸田先生が「これは、よく拝しておけ!」と何度も厳しくおっしゃった 御文がある。  それは、「竜の口の法難」の日の大聖人の御様子が認められた「種種御振舞 御書(しゅじゅおふるまい・ごしょ)」の一節である。  「日蓮は大高声(だいこうじょう)で彼らに言った。  『なんと面白いことか、平左衛門尉(へいのさえもんのじょう)がものに狂 った姿を見よ。おのおのがた、ただ今、日本国の柱を倒すのであるぞ』と叫ん だところ、その場の者すべてがあわててしまった。  日蓮の方こそ、御勘気(ごかんき=公権力によるとがめ)を受けたのである から、おじけついて見えるはずであるのに、そうではなく、逆になったので、 『この召し捕りは悪いことだ』とでも思ったのであろう。兵士たちの方が顔色 を変えてしまった」(同912ページ、通解)  この大確信こそ、堂々たる姿で、仏法に殉(じゅん)じられた牧口先生、戸 田先生の魂である。  そして、その不二の弟子たる私の魂にほかならない。  創価三代の師弟は、この不借身命の大精神で戦った。そして勝ってきた。  この重大なる一点を、学会の後継ぎである青年部の諸君には、はっきりと申 し上げておきたい。 ◆完壁な土台を!  一、スイスの大教育者ペスタロッチは、自ら創立した学園の友に、こう呼び かけた。  「青年のみなさん、みなさんによってわたしたちの学園の真価が証明される わけです」(佐藤正夫訳「新年講演」、『ペスタロッチー全集第10巻』所収、 平凡社)  創価学会も、本当の価値が分かるのは、「今」ではない。「未来」である。 青年部の諸君の時代である。  広宣流布は、青年で決まる!すべては、青年に託すしかないのである。  そのために私は、人知れず、未来を構想し、さまざまな手を打っている。  君たちの時代のために、広宣流布の完壁な土台だけは、築いておくつもりで ある。  同じくペスタロッチは叫んだ。  「信仰がひとを強くし、希望がひとを向上させるのです」(同)  信仰の強き人が幸福である。  希望を失わない人が最後は勝つ。  それが仏法の生き方である。わが創価の常勝の人生である。  これからも、ともどもに、何でも自由に語り合いながら、一緒に歴史をつく り、残していこう!(大拍手)  一、最後になるが、とくに青年部の諸君は、お父さん、お母さんを大切にし ていただきたい。心から感謝の気持ちを伝えていってもらいたい。  たまには、何かおみやげでも買って帰ってあげてください。  離れて暮らしている人も、何かしてあげてほしい。よろしく頼みます!  皆さん、長時間、本当にご苦労さまでした。  ありがとう!  お元気で!  またお会いしましょう!(大拍手)                 (2006・2・23)