2006.4.15SP ――――――――――――――――――――――――――――――――――      5・3記念各部協議会での名誉会長のスピーチ〔上〕 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆◆◆ 大変なときこそ君自身が希望の星と輝け! ◆◆ 厳しき社会に使命の花を    ── 如蓮華在水=泥水に美しく咲く蓮華のごとく 【名誉会長のスピーチ】  一、本年も、偉大なる同志のおかげで、"創価学会の元旦"である5月3日 「創価学会の日」を、晴れやかに迎えることができる。本当にありがとう!(大 拍手)  うれしいことに、日本中、そして世界各地の友から、5・3を慶祝する声を いただいている。  多くの識者の方々も、創価学会、またSGI(創価学会インタナショナル) の大発展を、心から賞讃し、喜んでくださっている。  すべて、皆さまの努力の賜(たまもの)である(大拍手)。  暦の上での正月である1月は、北半球では冬に、南半球では夏になる。  この点、5月3日は、気候的にも、南北ともに過ごしやすい時期にあたる。  "1年の祝賀と出発のリズムを刻む、まことに素晴らしい節目となっていま す"と喜んでおられる友も多い。  5月3日は「創価学会母の日」でもある。この佳節(かせつ)を祝って、次 の句を贈らせていただきたい。  夫婦して   五月三日の      晴れ姿  万年の   価値ある人生      夫婦かな  この1年もまた、万年の価値ある日々に! この勢いで、さっそうと、朗らか に、スクラムを組んで進んでいきたい。 ◆乱世に戦う「賢人」たれ!  一、ここで、御書を拝読したい。池上兄弟の弟(兵衛志殿)へ綴られたお手 紙である。  「真実の経の理(ことわり)によれば、時代が末法となり、仏法が非常に乱 れたときには、大聖人(仏)が必ず世に出現するとあります。  たとえば、松は霜が降りてのちも枯れないので木の王といわれ、菊は、ほか の草が枯れたのちにも、なお花を咲かせるので『仙草(せんそう=妙なる草)』 といわれるのと同じです。  世の中が平穏なときには、だれが賢人であるか分からない。世の中が乱れて いるときにこそ、聖人と愚人はあきらかになるのです」(御書1095ページ、 通解)  今は重大な転換期である。この大事な時に、戦うかどうか。これが、永遠不 滅の幸福を築けるかどうかの分かれ目である。  学会もいよいよ、本格的な広宣流布の大闘争の時代に入った。  皆が、「創価の賢人」として、自分にしかできない使命に奮い立っていただ きたい。 ◆妙法は190カ国に  一、また、日蓮大聖人は、「此の人(=地涌の菩薩の上首である上行菩薩) 末法に出現して妙法蓮華経の五字を一閻浮提の中(うち)・国ごと人ごとに弘 むべし」(同1239ページ)と仰せである。  わが学会は、大聖人のお心のままに、一人また一人、一国また一国と、世界 を舞台に妙法を弘めてきた。  その幸福と平和の波動は、今や190の国々・地域に広がっている。  仏法史上、未曽有(みぞう)の壮挙といっても、決して過言ではない。  あの国でも、この国でも、わが同志は、晴れ晴れと「5・3」を喜び合い、 広布と人生の新たな「前進」と「勝利」へ、誇り高く出発される。  全米2500地区に躍進したアメリカSGIは、地区を中心に、仏法対話の 輪を大きく広げている。  昨年のハリケーンの被災の際も、復興への希望の拠点となったニューオーリ ンズの会館をはじめ、全米各地の会館や個人会場で、意気軒高に「5・3」の 記念勤行会が開催される予定である。 ◆◆ 平和の同志を世界が賛嘆     ── 晴れやかな「創価の元旦」おめでとう!」 ◆≪ブラジルの文化人≫「師弟こそ最も強く、崩れない」 ◆ブラジルでは慶祝議会を  一、南米のブラジルでは、光栄にも、ブラジリア連邦区、クリチバ市、ロン ドリーナ市、カンベー市などで、5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」 を慶祝する議会が開催される。  さらにまた、2万人を超える友が、ブラジル各地の会館などに喜々として参 集され、勤行会や記念コンサート、婦人部の「リリオ(百合の花)合唱団」4 0周年の集いなどが行われる。  中米のエルサルバドルでも、会友である著名なピアニストや、ソプラノ歌手 の方などが出演して、5月3日を慶祝する音楽会が、盛大に行われるとうかが っている。  統合が進むヨーロッパでも、各国の友が記念の座談会や勤行会に集うとうか がった。  また、「サント・ビクトワール山(聖なる勝利山)」が見守るフランス・ト レッツの欧州研修道場では、オランダのメンバーが記念の研修会を開催する。  お隣の韓国では、済州(チェジュ)島の「済州韓日友好研修センター」で、 「世界桂冠詩人の碑」の除幕式が盛大に行われる。  これは、私が、世界詩人会議から「桂冠詩人」の称号を受章して25周年、 世界詩歌(しいか)協会から「世界桂冠詩人」賞を受賞して11周年となるこ とを祝い、韓国の同志の方々が企画してくださったものである。  フィリピンでも「世界平和祈念勤行会」が行われる。また1万5000人の 婦人部の友が「躍進友好総会」に集うことになっている。  「仏教発祥の地」インドでは、首都ニューデリーをはじめ各地で支部総会を 盛大に行う。2万3000人の友が集い、生き生きと幸福の道を語り合う。  また、オーストラリアやニュージーランド、さらにアフリカのガーナやナイ ジェリア、南アフリカ、トーゴ、カメルーン、コートジボワールなどの各国で、 記念の集いが行われる予定である。 ◆創価教育の光  一、平和研究機関「ポストン21世紀センター」の主催で、アメリカ教育研 究学会総会の一環となるシンポジウムが、先日、サンフランシスコ市内で行わ れた。〈1面で報道〉  「4人の教育哲学者と現代の挑戦」をテーマにしたシンポジウムには、アメ リカの教育界を代表する識者が出席し、有意義な議論に花が咲いた。  ここでは、アメリカのデューイ、インドのタゴール、イタリアのモンテッソ ーリとともに、「創価教育の父」である牧口先生の教育実践に、大きな光が当 てられたとうかがった。  また、アメリカ創価大学オレンジ郡キャンパスでは、5月3日の「開学記念 日」を祝い、「インターナショナル・フェスティバル」を開催する。  これには、各界の識者や教育関係者、多様な民族の代表をはじめ、地域の市 民の方々など、約3000人が参加して様々な催しや交流を行う。  本年で5回目を迎え、地域の方々も、この伝統の祭典を大変、楽しみにして くださっているという。  創立者として、行事の大成功を心からお祈り申し上げたい(大拍手)。 ◆南十字星はなぜ輝くのか  一、現在、私は、ブラジルの著名な天文学者であるロナウド・モウラン博士 と、「天文学と仏法を語る」をテーマに、対談を進めている。  大宇宙のロマンが光る対談の中で、私は、ブラジルの星空について博士にう かがった。  博士は、「南半球の星やブラジルの空の主要な星座について話すなら、まず 南十字星でしょう。南十字星はブラジル最高峰の勲章の名前になっていて、池 田会長は、この勲章を受章しておられます」と述べ、こう語っておられた。  「南十字星とその星の輝きについては、よく話の中で引用されます。  しかし、南十字星が、たとえば、『石炭袋(せきたんぶくろ)』として知ら れている暗い星雲のような、多くの暗い染(し)みのある領域に位置している ことを知っている人は多くありません。  南十字星の背景となる空が黒いことが、南十字星の輝きを際立たせています。  私たちも、置かれた状況が暗ければ暗いほど、また、つらければつらいほど、 より輝かなければなりません。  暗いとき、苦しいときほど、私たちの生命の輝きを際立たせるように努めな ければなりません」  まことに含蓄(がんちく)の深い話である。 ◆今いる場所で「幸福の花」を  一、春4月。就職や進学、転居など、新しい生活をスタートされた方も多い と思う。  環境の変化にとまどったり、期待と異なって落胆したりする場合も、当然、 あるだろう。  しかし博士の言うとおり、大切なのは、どんな環境にあっても自分自身が光 っていくことである。  法華経には、「如蓮華在水(にょれんげざいすい)」との言葉がある。  蓮華は、泥水(でいすい)の中にあって、それに染(そ)まることなく、美 しい花を咲かせる。それと同じように、妙法を持った人は、どんなに厳しい現 実にあっても、見事なる使命の花を開かせていける。  今いるその場所を、最高に幸福な「常寂光土(じょうじゃっこうど)」と輝 かせていくことができるのである。 ◆◆ どんな人も必ず「仏」に ◆◆≪御聖訓≫ 百千万年の間、闇に閉ざされたところも灯を入れれば明るくな る ◆勇気と生命力を  一、日蓮大聖人は、どんな境涯の衆生も、妙法を受持することで即身成仏で きると述べられ、それは「百千万年の間、闇に閉ざされていた所でも、灯(ひ) を入れれば明るくなるようなものである」(御書1403ページ、通解)と仰 せである。  私たちは、題目を唱えることで、最極(さいごく)の仏の生命を湧現させる ことができる。  モウラン博士との対談では、「一人の人間の偉大な可能性」も話題となった。  博士の信条は、「人間、ただ人間のみが『内なる自分』から出発し、そして、 自らの『内なる変革』を通じて、世界を変えることができる」である。  私たちの「人間革命」の哲学にも通じる。  環境がどうあれ、人がどうあれ、まず自分自身が勇敢に行動を起こすことだ。  自分が変われば、環境が変わる。世界をも変えていける。  そのために必要なのは勇気だ。生命力だ。  博士は、「環境や状況が敵対的で困難であればあるほど、挑戦の心と勇気は さらに大きくなければならないのです」と洞察しておられた。  さらに博士は、私と戸田先生の師弟の関係に触れ、「人間が生まれ持つ能力 は、師弟の関係において、最も強く、崩れない花を咲かせるのです」とも述べ ておられた。  博士の慧眼(けいがん)は、師弟こそ人間の最も正しい軌道(きどう)と捉 えたのである。宇宙の法則を探究してこられた大学者の言葉として、深い感銘 を受けた。  〈さらに博士は、戸田第2代会長と池田名誉会長の「師弟」について、こう 述べていた。  「池田会長は、結核のために、30歳までは生きられないだろうと言われて いましたが、力ある生命哲学と偉大な師匠にめぐり合い、それを基礎に、平和、 文化、教育のために大きな組織をつくられました。  池田会長は、人間が偉大な可能性を持っていることを、まさに証明しておら れます。  池田会長の師匠である戸田城聖会長は、池田会長を特別に大事にして薫陶(く んとう)したのでしょう。戸田会長は輝かしい人であったにちがいありません。 私もお会いしたかったです」  「戸田会長は、池田大作という世界最高峰の指導者、偉大な平和主義者、作 家、哲学者を訓練し、育てました。  そして、この偉大な池田会長を世界に知らしめたのです。いえ、もっと明確 に言えば、当時も、今も、また、いつまでも若々しい池田大作会長の、もって 生まれた類(たぐい)まれな能力を、世界に提供したのです」〉 ◆「女性の知恵にかたむ耳を傾けよ」  一、また博士は、"21世紀は「女性の世紀」"との私の展望に賛同されな がら、こう述べておられた。  「私は、時々、もし私たちの歴史の中で、女性がもっと統治にかかわってい たら、私たちの世界や環境は別のものになっていたにちがいないと考えます。 もっと優しく、賢明な世界となり、もっと環境が守られていたと思います」  「女性は平和な世界、戦争のない世界、女性の優しさや感受性で包まれた美 しい世界をつくることができます。もっと良くなるにちがいありません。  私たち男性は、プライドを脇において、女性の助言に含まれる知恵に耳を傾 けるべきです」  その通りであろう。  女性こそ平和の担い手であり、生命尊厳の世界を築きゆく偉大な使命を持っ ている。  女性を大切にし、女性の意見を尊重する ── そうすれば、世界は、よりよ い方向へと変わっていく。  学会では、婦人部や女子部の皆さまが、あらゆる活動の推進力になってくだ さっている。この尊き創価の女性の皆さまを、男性は最大に讃え、大切にして いっていただきたい。           (〔中〕に続く)