2008年8月30日付 聖教新聞 信越代表者会議での名誉会長のスピーチ 上 私は生き抜く!後継の友のために 信越から青年革命を 増上慢の戦え! 師弟の歴史を知れ 「正義が勝つ」新時代を開け 一、ご苦労さま!  リーダーの皆さんの使命は尊い。哲学なき時代に、慈悲の精神を広げゆく、名誉ある存 在だ。しっかりと心を合わせて、一切の勝利へ進みたい。  皆をほっとさせる。心を楽にさせる。これが名指導者だ。とくに、だれよりも真剣な女 性の方々に、苦しい思いや嫌な思いをさせるようなことがあっては絶対にならない。  一家を、社会を、幸福へと導く、女性の力は、あまりにも大きい。  「偉大なる婦人部、万歳!」と私は心から讃えたい(大拍手)。  固き握手を!  一、指導者の真価が試されるのは、苦難の嵐の時である。  正義を貫けば、迫害される。これが歴史の常だ。その時に、知らん顔して戦わない。自 分だけ、いい子になる。そういう、ずるい、だらしのない人間が、どれだけ民衆を苦しめ てきたことか。  だからこそ私は、若い人を育てたい。青年から革命するのだ。時代は、もはや新しい段 階に入っている。  欺瞞と嫉妬と忘恩をはねのけ、同志のため、後継の友を育てるために、私は生きて生き て生き抜いていく。これが今の決心だ。  信越は、青年革命の模範となっていただきにい。真実の師弟の歴史を叫ぶのだ。永遠に 増上慢とは戦うのだ。それが日蓮大聖人の教えであるからだ。  信越の同志は、粘り強い。威張らない。傲慢がない。そこに偉大さが光っている。  晴れの日も、吹雪の時も、何があっても変わらずに、信義の道を誠実に歩んでいる。わ が愛する信越の友に、記念の和歌を贈りたい。  師と弟子と   同志と同志と     あまりにも   固き握手の      信越万歳  生死を見つめて  一、このたび、世界的な宗教学者である、米ハーバード大学のコックス博士との対談集 『21世紀の平和と宗教を語る』が、8月24日を記念して発刊された(大拍手)。  これで、私がハーバード大学の各分野の第一人者と発刊した対談集は、5冊を数える。  経済学者のガルブレイス博士とは『人間主義の大世紀を』。  文化人類学者ヤーマン博士とは『今日の世界 明日の文明』。  中国思想研究の大家ドゥ・ウェイミン博士とは『対話の文明』。  米中を結んだ元国務長官のキッシンジャー博士とは『「平和」と「人生」と「哲学」を語 る』。そして、このコックス博士との対談集である。  ハーバード大学からお招きをいただき、2度にわたり講演を行ったことも懐かしい。  1993年の2度目の講演「21世紀文明と大乗仏教」では、仏法の生死観を論じた。 光栄にも、それをテーマに、同大学の博士が参如してセミナーを重ねてくださっている。  「生老病死」という根源の苦しみを、どう打開するのか──。  世界の大学者たちが、仏法の生命の法理を、真摯に探究されているのである。  「一人」を大切に  一、対談集の中で、コックス博士は、こう述べておられる。  「(生命の根源的エゴイズム──仏法でいう)"無明の牢獄"から人々を解放するために、 今こそ『精神の力』の復興が欠かせませんね。そのためにも、宗教のもつ価値観が重要に なってきます。  とりわけ、人々の内発的な力をわき起こす仏教の力は、これからの時代にとって絶対に 必要なものであると思っております」  生命の「無明」の闇を打ち破るのは、正しき思想の光しかない。  博士は、こう語る。  「宗教(レリジョン)とは、本来、『再び結び付けること』を意味します。  人と人との絆を、もう一度、取り戻すこと。そこにこそ、現代における宗教の果たすべ き役割もあると思います。その達成こそ、私がSGI(創価学会インタナショナル)に強 く希望することの一つなのです」  「『一人』を徹して大切に!──この精神が躍動しているからこそ、SGIの目を見張る 発展があった、と私も理解しております」  友を励まし、心を結ぶ──皆様が、日々、繰り広げておられる、創価の対話運動に、世 界の知性から期待が寄せられている(大拍手)。  「SGIは人類の夢を描き、実現」  一、私自身、ますます対話に力をそそいでいくつもりである。  現在、私は、国連の事務次長として活躍されたチョウドリ博士と月刊誌「潮」誌上で対 談を連載している。〈タイトルは「新しき地球社会の創造へ」〉  博士は、私たちの実践する「人間革命」の運動を高く評価し、こう語ってくださった。  「今、世界では、『人間の安全保障』の重要性が叫ばれています。これは、人間を、貧困 や病気から守るという視点で語られています。これも、もちろん大事なことです。  しかし、人間の"内なる力"を開発することによって、いかなる状況にも対応できる人間 を創る──これが、真の『人間の安全保障』なのです」  内なる力の開発──人間自身の革命が求められているのだ。 ハーバード大学コックス教授  SGIに期待 人間の絆を取り戻せ 国連前事務次長チョウドリ博士  創価の運動で 民衆よ立ち上がれ!  さらに、チョウドリ博士は論じられた。  「開発の援助においても、宗教においても、他者に頼りきるのではなく、自ら立ち上が っていかなければ、成長も、発展もありません。  その意味で、民衆自身の力を開発する創価の運動は、まことに重要です。  SGIは、平和と人間の開発のために力を尽くす人々の集まりです。まさに、人類の夢 を描き、夢を実現する団体なのです」  温かい評価に、心から感謝したい(大拍手)。  〈さらに、チョウドリ博士は、「その偉大な模範を、示しておられるのが、池田博士です。 今こそ、世界の人々は、池田博士という模範に学び、『人間革命』をテーマとして、人間と 社会の真の開発のあり方を、探究していくべきではないでしょうか」と述べている〉  人間革命──これこそ、21世紀の人類の希望なのである(大拍手)。  「仏の使いは、仏と同じ力をもつ」  一、わが人生の幸福とは何か。  フランスの大化学者パスツールは述べている。  「学者の渇望する報酬は同輩或は自分の尊敬する師の賛成を捷得る事にある」(ヴァレリ ー・ラド著、桶谷繁雄訳『ルヰ・パストゥール』冨山房)  尊敬する師に賞讃される。パスツールは、そこに最高の価値を見いだした。  師匠にさえ喜んでもらえればいい──そう願って、私も生きてきた。  恩師・戸田先生は、よく言われていた。  「仏勅をこうむって戦えば、仏の使いである。仏の使いは、仏と同じ力をもっているの である」  信越の皆さんは、この大確信に燃えて、わが生命の偉大なる仏の力を発揮し、広宣流布 の師弟の大道を歩み抜いていただきたい。  戦おう! 正義を護るために。  いい人生を生きよう。私と一緒に!  「長野を見よ!」  「新潟を見よ!」  そう満天下に示しながら、堂々たる人材城を築いてもらいたい。  時は今だ。正義が勝つ新時代を開くのだ。「信越よ立ち上がれ!」と万感の期待を込めて 叫びたい(大拍手)。    (下に続く) 信越代表者会議での名誉会長のスピーチ 下に続く