2008年12月7日付 聖教新聞 各部代表協議会での名誉会長のスピーチ−1 勝利を祈れ!勝つことが幸福  一、きょうは寒い中、また遠いところ、本当にご苦労さま!  いよいよ、本年の総仕上げである。  今、全国の同志の皆様が、広宣流布の未来を開く活動に、日々、真剣に取り組んでくだ さっている。  この場をお借りして、心から感謝申し上げたい(大拍手)。  私は、一切、事故がないよう、またすべての皆様に大福運がつくようにと、真剣に祈っ ている。  どうか、リーダーの皆様もまた、私と同じ心に立ち、同志の真心に深く感謝しながら、 絶対無事故で活動を推進できるよう、真剣に祈っていただきたい。  未来のために  一、今、本部第二別館やSGI(創価学会インタナショナル)世界文化センターなど、 学会本部周辺の建物の整備が進んでいる。また、全国各地の会館の建設も着々と進展して いる。  すべて全同志のため、そして未来の世代のための事業である。  施設の面でも、いよいよ世界的な、生まれ変わったような学会を築きたい。  新たな決意で、ともどもに進んでまいりたい(大拍手)。  一、日蓮大聖人は仰せである。  「昔、徳勝童子という幼い者は、土の餅を釈迦仏に供養して、阿育大王と生まれて閻浮 提の王となり、最後には仏になったのである」(御書1380ページ、通解)  妙法のため、広宣流布のために真心を尽くすことが、どれほど尊いことか。どれほど偉 大な功徳があるか。  大変な時に護られる。一家も栄える。人間革命していける。  生々世々、そして子孫末代まで豊かな福徳に包まれゆくことは間違いない。それこそ、 世界一の王者のごとき境涯になれるのである。  広布のための行動は、結局はすべて、自分自身のためになる。  その根本は「信心」である。「心」である。  御聖訓には、「凡夫は志ざしと申す文字を心へ(得)て仏になり候なり」(同1596ペ ージ)と仰せだ。  法のため、広布のため──この一点に、真摯に、わが心を結び合わせていくことが大切 である。そうでなければ、何をやっても空転してしまう。  ここに、功徳を積む「方程式」があるのである。  釈尊の時代の"貪女の一灯"のごとく、尊き信心の志は、永遠に輝きわたる大功徳となる。 このことを、深く強く確信していただきたい。  また、大聖人は、こうも述べておられる。  「たとえ功を積んでも、真実でない人を供養すれば、大悪とはなっても善とはならない」 (同1595ページ、通解)  悪人に供養をしても、功徳がないどころか、大悪となってしまうとの厳しき仰せである。  この御聖訓に照らせば、大聖人に違背した日顕宗にいくら供養をしても、功徳を積むこ とはできない。それどころか、大悪となってしまう。仏法の因果は峻厳である。  憤激の手紙 一、先日、昭和54年(1979年)に私が第3代会長を辞任した際、全国の同志から、 数多くの怒りと悲しみの声が寄せられたことを紹介した。  "大功労者の池田先生が、なぜ辞めなければならないのか。学会の首脳は何をやっていた のか"──こうした悲憤の声が、手紙や電話で寄せられた。その数は、直後だけでも、およ そ8200から8300になる。  この時に、同志の皆様が寄せてくださったお手紙は、すべて大切に保管してある。  今、読み返してみても、涙なしでは読めないほどの憤激の手紙である。ありがたい、誠 実と真心の光る手紙である。  〈ある婦人部の友は、名誉会長への手紙に次のように綴っていた。  ──池田先生、なぜお辞めにならなければいけないのですか。そんなことがあっていい のでしょうか。私は嫌です。私の師匠は、池田先生しかおりません。  私の家は、元は悲惨を絵に描いたような生活でした。それが今では、願いのすべてが叶 い、生まれてきた喜びを味わえる境涯になりました。  これは、全部、全部、先生がいらっしゃればこそです。  私たちのような庶民の幸せを、だれが祈ってくれたでしょう。先生以外には、いらっし ゃいませんでした。  先生、どうか再び指揮を執ってください。その日が来ることを、私は祈り続けてまいり ます──。  また、ある男子部の友は、手紙に次のように記した。  ──先生の会長辞任の報に接し、万感陶に迫るものがあります。僕は負けません。しか し、自分の胸中の寂しさは、どうしようもありません。  もう先生に、お会いできないんでしょうか。これからは、先生の御書講義や、ご指導は 受けられないんでしょうか。  会長である池田先生も、会長でない池田先生も、私たちにとっては池田先生です。  先生、僕は、先生の弟子です。師子の子です。成長します。力をつけます。この苦衷は、 僕の未来へたたきつけます──。 御聖訓 「信心の志」ある人が仏となる 広布に尽くす福徳は無量  また、関西の同志からは次のような様子が伝えられた。  ──池田先生の会長ご勇退を聞いた時、関西は皆、悲しみと悔しさ、落胆と怒りで、目 の前が真っ暗になりました。  ご勇退の直後の大ブロック(現在の地区)の会合では、いつもは明るい大ブロック担当 員(現・地区婦人部長)が、「なんで先生が、辞めなあかんのや! 皆のために戦ってこら れた先生が、なんで会長を辞めなあかんのや」と号泣しました。  皆、堰を切ったように泣き始めました。  普段は和気あいあいだった会合が、一変してしまいました。この悔しさは、絶対に忘れ ません──〉  また、識者の方からも、多くの丁重なお手紙を頂戴した。私の世界を舞台にした平和行 動、人類を結ぶ対話に対する期待が、社会に大きく高まっている時だった。  多くの方が、私の辞任を惜しんでくださった。  あの時、私の会長辞任の報を聞き、すぐに東京に駆けつけてくれた関西の同志もいた。  また、ある九州の友は、「終生かけて師匠の仇を討ちます」と憤激の決意を手紙に認めて 送ってくれた。  "先生、私たちのために、どうか辞めないでください!""私が先生をお護りします!"─ ─そう叫んでくださった尊き庶民が大勢いた。  私は、こうした真実の同志の姿を決して忘れない。皆様の幸福と勝利を祈り、ずっとお 題目を送ってきた。  これからも、永遠に祈り続けていくつもりである。  報恩の道を  一、反対に、大幹部の中には、大恩ある学会を裏切り、かえって仇をなす人間が出た。 私が苦しむのを見て、陰で喜ぶ人間もいた。  あまりにも卑劣な、恩知らずの姿であった。  御書には、「畜生すら、このように恩を知り、恩に報いる。まして人間が恩を知り、恩に 報いないでよいはずがあろうか」(293ページ、通解)と仰せである。  仏法は、恩の大切さを教えている。報恩に生き抜いてこそ、真の仏法者である。  不知恩の輩を戒めなければ、信心の世界は破壊されてしまうだろう。  大難を越えて  一、いざという時に、人間の本質は明らかになる。  戸田先生は語っておられた。  「難が起これば、人間の真価がわかる。一人一人の信心の真偽が明らかになる。そして、 学会を利用しようとしていた者や、臆病者は去っていく」  戦時中、学会が権力の弾圧を受けた時、最高幹部たちは次々と退転してしまった。  戸田先生は、獄中から同志に宛てた手紙の中で、草創からの大幹部でありながら退転し た人間を指し、次のように戒められた。  "幹部諸氏に、あの男の二の舞になるなと注意せよ"  戦後、戸田先生の事業が破綻した時もそうだった。  それまで「戸田先生、戸田先生」と言っていた人間たちが、手のひらを返したように先 生を罵倒し、去っていった。その中で私は、ただ一人の真実の弟子として、師匠のために、 すべてに勝ち抜いてきた。  先生の多額の負債。その一切を返済していったのは私である。  先生が第2代会長になられた後も、遅々として進まない折伏。  「大作、なんとかせよ!」。その先生の一言を受けて、私は、大折伏戦の突破口を開いた。 「不可能」と言われた選挙の戦いも勝った。師のために、卑劣な迫害にも耐えた。  第3代に就任してからも、襲いかかる弾圧を乗り越えてきた。 各部代表協議会での名誉会長のスピーチ−2に続く 2008年12月7日付 聖教新聞 各部代表協議会での名誉会長のスピーチ−2 友に喜びを! 民衆愛の指導者たれ 正義は師弟不二に! 大難の中、大聖人をお護りした四条金吾 御聖訓 「いつの世にも貴殿を忘れない」  勇気と智慧で  一、先生は、こうも述べておられた。  「この悪辣な時代に、本格的に広宣流布をやろうというのだ。それは、容易なことでは ない。広宣流布は、よほどの信心と勇気と智慧がなければ、とうてい遂行できない大偉業 なのだ」  その通りだ。  「それをできるのは、大作しかいない」。先生は、そう言ってくださった。  私は第3代会長を辞任した。辞任せざるをえなかった。  しかし、このままでは学会は滅茶苦茶にされてしまう。苦しむ同志の姿は、あまりにも、 かわいそうだった。  私は陰の立場で学会を護った。そして、同志のため、戸田先生のため、師匠への誓いを 果たすために、もう一度、学会の指揮を執って、ここまで戦ってきたのだ。  その間、どれほどの陰湿な嫉妬や攻撃があったか。どれほどの苦闘だったか。苦悩があ ったか。  私はあらゆる犠牲を払って、広宣流布のため、学会の同志のために力を尽くしてきた。  皆が勝って、愉快にこの人生を飾れるように──そう祈りに祈って、戦い抜いてきた。  先生の偉大さを声に出して語り、叫びに叫び、世界に宣揚してきた。  これが創価の歴史である。美しい戦いだった。杜絶な闘争だった。  「先生!」「先生!」と叫んで、不二の魂で広布に戦った分だけ、諸天善神が一切を護っ てくれたと、強く確信している。  これは私自身のことでもあるが、本当のことを言わなければ、何が真実か、わからなく なってしまう。  未来のために、ありのままの事実を語っておきたいのだ。  今、一騎当千の弟子がいるかどうか。本物の新たな「池田大作」が出ることを、私は祈 り、待っている。  「天も弛も知っている」  一、大難と戦う大聖人をお護りした弟子の一人に、四条金吾がいる。大聖人は金吾を、 こう讃えておられる。  「日蓮を助けようと志す人々が少々いるとはいっても、あるいは志が薄い。あるいは志 が厚くても、行動がそれに伴わない。  さまざまな人がおられるなかに、あなた(四条金吾)は、日蓮を本当に助けようとする 一人である。  志が人よりすぐれておられるうえ、日蓮がわずかの身命を支えることができているのも、 また、あなたのおかげである。このことは、天も必ず知っておられるし、地もご存じあろ う」(御書1149 ページ、通解)  このとき、金吾は、信心ゆえに讒言され、領地替えを命じられるなど、苦しい立場にあ った。  今で言えば、不景気で仕事がなかったり、社会的信用を失ったり、リストラにあう苦し みにも通じよう。  その中にあって、金吾は、大聖人にお仕えし抜いた。  佐渡流罪中の大聖人のもとにも、荒波を越えて訪ねていった。  その弟子の導き志を大聖人は心から讃えていかれたのである。  仏法の師弟は、厳粛である。気取りや見栄は通用しない。  大事なのは真心である。信念である。誠実である。行動である。  厳しき鍛錬  一、あるとき、遺言のごとく戸田先生は言われた。  「本物は大作だけだ。大作がいて、私は本当に幸せだ」  「大勢の人間がいるが、信用できるのは、大作、一人だ」  先生は、私をいつも側に置いて、万般の学問を、個人教授してくださった。  師は言った。  「お前を夜学に行かせられなかったのは、おれの責任だ。おれが一生をかけて、全魂を 込めて、学問を打ち込んであげるからな」  この「戸田大学」での鍛錬があったからこそ、今の私がある。  これまで私がお受けした世界の大学・学術機関からの数多くの名誉学術称号も、すべて は「戸田大学」での薫陶の賜にほかならない。〈現在、名誉学術称号は「246」を数える〉  また、「11・18」を中心に今、ブラジルをはじめ各国から顕彰や祝賀の声が寄せられ ている。どれほど、牧口先生、戸田先生が喜んでおられるか。感謝を込めて皆様にご報告 申し上げたい(大拍手)。  一、牧口先生と戸田先生は、すごい師弟であった。  軍国主義と戦って牧口先生とともに牢獄に入った戸田先生は、「あなたの慈悲の広大無辺 は、わたくしを牢獄まで連れていってくださいました」と牧口先生に感謝されたのである。  この一言に私は感動した。それと同じ心で私もまた戸田先生にお仕えしようと決めた。 師に捧げた、わが人生に一つの後悔もない。 戸田先生  学会員は私の大切な命だ!  同志のために労を惜しむな 真心 信念 誠実で光れ  断じて屈するな  一、師とともに命に及ぶ大難を戦った弟子・四条金吾。  大聖人は、金吾に次のように仰せになられた。  「なにはともあれ、あなたの未来世の幸福境涯は間違いない。  なによりも、文永8年のあの御勘気の時、相模の国の竜の口で私の頸が切られようとし た時にも、あなたは馬のロにとりついて、はだしで供をし、泣き悲しまれた。  そして、私が頸を切られることが現実となってしまったならば、自分も腹を切ろうとの 様子であったことを、いつの世にも思い忘れることができようか」(同1193ページ、通 解)  いかなる弾圧にも、断じて屈しない。  いかなる迫害にも、断じて揺るがない。  この大聖人直結の強き信心の実践こそ、学会の根本だ。三代の師弟の魂だ。これがなく なったら学会は衰亡である。  本当の正義とは、師弟不二である。  それを明快に言い切っておきたい。  "人まかせ"は仏法ではない  一、皆、元気に勝とう!  今年も元気で!  来年も、もっと元気に勝とう!  私たちは永遠に同志である。  健康で、祈って祈って祈り抜いて、苦労も多いけれども、一番楽しい人生を、勝ち飾っ ていこう!  仏法は勝負だ。勝つことだ。幸福になるのだ。  ただ人まかせで、状況に流され、運命に甘んじて、自ら人生を切り開いていく気迫も、 行動もない。それは仏法とはいえない。  勝つことを祈るのである。これが勝負の鉄則である。  皆、お元気で!  いいお正月を!  また来年、一緒にやろう。  皆に喜びを贈る民衆愛の指導者であってほしい。  皆の心がホッとして、楽になる。気持ちが豊かになる。こういう方向にもっていかない といけない。また会合では、最後まで見送ってあげるのだ。  一、戸田先生は叫ばれた。  「学会員は私の大切な命だ!」「広宣流布に走りゆく同志のために、指導者は絶対に労を 惜しむな!」  これが学会の創立の心である。これを大事にすれば発展する。  同志のために労苦をいとわない。その真面目なリーダーが最後は勝つ。その人の名は永 遠に歴史に刻まれる。  私と一緒に戦おう!  私は、皆を公平に見ている。一生懸命やった人を讃えてあげたいのだ。  毎朝毎晩、私は妻とともに、会員の皆さんの幸福、無事故、福運、勝利を真剣に祈って いる。祈って、祈って、半世紀である。  これが本当の創価学会の指導者である。  ともどもに最高の人生の総仕上げをしよう。お元気で。長時間ありがとう!(大拍手)  (2008・12・2) 各部代表協議会での名誉会長のスピーチ−2〔完〕