2008年12月20日付 聖教新聞 本部幹部会 青年部幹部会 池田華陽会1期生大会  「トルストイの時代」賞授与式での池田SGI会長のスピーチ 下 打って出よ!勇気と誠実で ショーロホフ 何があろうと頂上まで登りきれ 一、トルストイは、仏教についても学んでおりました。  とくに釈尊が、社会に打って出て、各地を歩きに歩き、語りに語って、迫害のなか、平 和と正義の法を弘め抜いた姿に、トルストイは感嘆していたのであります。  打って出る──すべてはそこから始まる。  だれかの後ろに隠れて、うまくやっていこうという姿であってはならない。  自ら社会に打って出て、堂々と正義を叫び抜くのである。  「真実をもって虚偽に克て」との仏典の一節も、トルストイは書き残しておりました。 (北御門二郎訳『文読む月日』ちくま文庫)  これが、トルストイの一つの結論です。  虚偽の人間とは、徹して戦い抜く──こう決意して、いざという時に、君たち青年が立 ち上がってもらいたい。  「なすべき大切な使命」とは何か。  トルストイは、青年に伝えました。  それは、「持てる力の限りを尽くして、わが身に知り得た真実を世界に広めながら、生き 抜いていくことである」と。  これこそ、創価学会の精神ではないか。世界広布の人生ではないか。  理想を目指す人には生きがいがある。  その理想を実現しゆく方程式を、トルストイは示唆してくれているといえよう。  経済危機に揺れる世界は、一段と不安を深めている。「これではいけない」と、平和と繁 栄の確かな哲学を求め始めた。  わが青年部の皆さん!  「生命の尊厳」そして「人間革命」の希望の哲学を、生き生きと、大確信をもって、こ れからも、さらに力強く大師子吼していこうではありませんか!  勇気をもって!〈「ハイ!」と力強い返事が〉  自他ともの幸福のために、敢然と生き抜いてこそ、「心の財第一なり」(御書1173ペ ージ)と、大満足の人生になるのだ。  一人も、学会から臆病者を出してはならない。  自分を鍛え抜け  「トルストイ先生が「獅子」であるならば、モスクワでお会いしたショーロホフ先生は、 「大鷲」の風格をもっておられました。  大切な"雛"のごとき次代の人材を、どう育てるか──ショーロホフ先生は叫ばれた。  「(大鷲は)ひなたちに翼をひろげさせ、下降はさせず、高度だけをかせがせ、完全に力 つきるまで上へ上へとひなたちを追いたて、いっそう高く高く上昇させていく」(F・ゼリ ュコーフ編、秋山勝弘訳、横田瑞穂監修『ショーロホフと現代』モスクワ・プログレス出 版所)  それでこそ、若鷲たちは天空を舞い飛ぶことができるのだ。  青年よ、厳しき鍛錬を通して、本物の大鷲に育て! 高く高く飛翔せよ!──こう慈愛 をこめて見守っていかれた。大文豪の視線は鋭く、また温かい。  皆さんもご存じの通り、日蓮仏法では、こう宣言されている。  「地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし」(御書1310ペー ジ)  芸術部、スポーツ部の皆さんも、重ねて、きょうはお忙しいなか、ありがとう! 多く の同志とともに、待っておりました!(大拍手)  同志が皆、喜んでいます。ぜひまた、おいでいただきたい。立派な方々ばかりである。  全員で応援しよう。  どうか、お元気で!(大拍手)  私と君たちで新たな勝利劇を  一、トルストイの『戦争と平和』には、こうも記されている。  「勇気あれば 勝利ゆるぎなし」(鹿沼貴訳、岩波文庫)  「戦いに勝つのは、必ず勝とうと堅く決心した者だ」(米川正夫訳、岩波文庫)  ここから、社会を変革しゆく要諦を読み取ることができる。  平和を築く、我らの言論戦も、勇往邁進して勝ってきた。  仏法は「不惜身命」「勇猛精進」と説く。  わが身を惜しまず、勇猛に戦ったほうが必ず勝利するのである。  ショーロホフ先生の作品からも、「勝負」の哲学を学び取ることができる。  こう綴られていた。  「勝利は頂上にあるんだ」  「重要なのは頂上に達すること、どんなことがあってもたどり着くということだ!」(昇 曙夢訳『祖国のために』角川文庫)  この不屈の心意気で進もう!  君たち青年よ! 師子王のごとく、大鷲のごとく、勇気と執念で断じて勝ちまくれ!  トルストイ先生も、ショーロホフ先生も、ずる賢い大人たちの傲慢や恩知らず、また、 ウソや攪乱を許さなかった。  正義と誠実の、「青年」を信じ抜かれたのである。  戸田先生も、誰よりも「青年」を信じておられた。  青年部、頼むよ!  一点も悔いなき師弟の青春を!  一、トルストイ先生の一人の若き弟子(グーセフ)は、師の大思想を勇敢に広め、戦っ た。そのために不当に弾圧され、2年間も追放・流刑された。  しかし、この若き弟子は、師のもとで戦いきった青春に、一点の後悔もなかった。  〈グーセフはトルストイ最晩年の1907年から1909年まで2年間、トルストイの もとで働く。1909年に流刑される。流刑から帰った後も、他の弟子とともに、師トル ストイの原稿収集、出版、師の思想の研究に生涯を捧げた〉  「これでいいんだ」と、わが心に叫べる人生は、幸せである。  若き弟子は、流刑の地から、81歳になる師匠トルストイに、こう書き送っている。  「もしも私に、今より千倍厳しい困難が降りかかったとしても、私は、この2年間、こ んなにも長く、あなたのおそばにいることができたことを、ただ天に感謝したことでしょ う」  「あなたとともに過ごすことができ、いつも最高の幸福を感じておりました」  師弟に生きることほど、幸福なものはない。これこそ真実の価値ある人生である。よく よく心に留めていただきたい。  牧口先生と戸田先生も、そうであられた。  戸田先生と私も、深い深い絆の、人生の劇であった。師弟一体の戦闘を続けてきた。何 一つ、後悔はない。  今度は、私と君たちで、尊極の師弟の勝利の歴史を、誇り高く、永遠につくり残してい こうよ! きょうから!〈青年部・未来部そして婦人部・壮年部の友から「ハイ!」と大 きな返事が〉  かつて青年部だった皆さんからも、元気な返事、ありがとう!(笑い、大拍手) 御聖訓 「冬は必ず春となる」 女子部の友へ 自分が太陽と輝け 心の華を咲かせよ 大月天も微笑み讃える「無冠の友」に感謝  最後に勝つ人が人生の勝利者  一、きょう12月13日は満月である。  とくに今回は、朝方、月が地球に、1年のうちで、最も接近。今年、最も大きく輝く満 月である。  この大月天も微笑み、讃えているのが「無冠の友」の皆様である。いつもありがとう! (大拍手)  朝早く、時には雨も降る。寒い日も、暑い日もある。皆がまだ寝ている時に、皆のため に働く。大変である。しかし皆さんには、最高の未来が開ける。  生涯の、最後の数年間で勝つのが、真の勝利者である。  どんなに若い時に勝ったとしても、ある意味で、それは"幻"のようなものだ。  苦難を乗り越え、心から満足し、「ああ、よかった!」と言える人生を送った人が、最高 に幸福なのである。  戸田先生も牧口先生も、そう見ておられた。  私も新聞配達をした。「無冠の友」には、体を大事にしていただきたい。皆で拍手を送ろ う!(大拍手) 真実で虚偽を打ち破れ トルストイの若き弟子は弾圧下で叫んだ  「師と共に生きるのは最高の幸福」  一、トルストイは論じている。  ──我々は、冬の夜空に無数の星々を見出す。そして今度は、自分の内面を見つめてみ ると、そこには「心」と呼ばれるものがあり、それは星空よりももっと不可思議で、偉大 なものだということがわかってくるのだ──と。  仏法の生命観、宇宙観とも、深く強く響き合う考えだ。  「冬は必ず春となる」(御書1253ページ)──。吹雪に胸を張る、ロシアの友が大好 きな御聖訓である。  わが生命から、冬にも負けない太陽が昇る。わが心から、春を告げる華が咲き香る。  一人の女子部が立ち上がれば、そこから明るい歓喜の春が広がる。「広布第2幕 池田華 陽会」の1期生大会、おめでとう!(大拍手)  「トルストイ先生も、ショーロホフ先生も、私は青春時代から大好きであった。  お二人は、何を願い求めておられたか。それは人類の幸福であった。人権と平和が守ら れるような、春が来る時代を願い、待っておられた。仏法と一致する考えである。  その時代へ、朗らかに、手を取り合って、戦おう!  1年間、本当にありがとう! ご苦労さま! ご列席の先生方に、厚く厚く御礼申し上 げ、私のごあいさつといたします。スパシーバ!(ロシア語で「ありがとうございました」) (大拍手)  広宣の勇雄たれ  一、最後に音楽隊、創価班、牙城会の諸君に和歌を贈りたい。  〈音楽隊へ〉  偉大なる   音楽隊を    讃えなむ   広宣流布の     原動力かな  晴ればれと   勇気を湧かさむ    広宣の   大英雄の     尊き使命よ  全軍を   勝利 勝利と    晴れやかに   旭日に輝く     音楽隊かな 一千万人の学会人が 君たちを讃えている 君たちに    感謝している 健康で いつまでも 幸福と英雄の心を      忘れるな  〈創価班へ〉  真夜中も   嵐の中も    創価城   護り 勝ちゆく     創価班かな  創価班   恩師が付けたる    名前かな   広布の城は     永遠に安全  創価班   人格 光る    彼らには   諸天善神     常に一緒に  私と   恩師が付けたる    創価班   必ず広布の    英雄ならむか  〈牙城会へ〉  牙城会   恩師と私が    命名す   第一級の    勇者となりゆけ  孔明(師)は叫ぶ   広布のために    君たちよ   関羽 張飛の    友となりゆけ  牙城とは  大法戦の   本陣ぞ  無敵の英雄    ありて牙城と  以上をもつて終わります。ありがとう!(大拍手)  (2008・12・13)  ※編集部として、SGI会長の了承のもと、時間の都合で省略された内容を加えて掲載 しました。 本部幹部会 青年部幹部会での池田SGI会長のスピーチ 下〔完〕