2009年1月31日付 聖教新聞 全国代表幹部協議会での名誉会長のスピーチ 上−1 平和の旗 希望の曲高らかに! 最高峰のロマンに生きよ 一、楽になって聞いていただきたい。懇談的にお話ししたい。  皆、使命ある大事な体だ。どうか風邪などひかれませんように。  きょうは、全国代表幹部協議会の開催、おめでとう!(大拍手)  諸君の団結の力で、創価学会は、未曾有の発展を成し遂げた。  思えば、戸田先生が亡くなられた時、世間では「学会は空中分解する」などと言われて いた。日本中が嘲笑うかのようだった。悪意をもった人間は"これで学会はなくなる"と高 をくくっていた。  今や、学会を迫害した者たちは、見る影もない。  一方、学会は日本一の民衆運動となった。いな、世界的な平和・文化・教育運動を悠々 と広げている。  これもすべて、全同志の奮闘のおかげである。  本当にありがとう!(大拍手)  広布を進める皆様の大功徳は、末法万年尽未来際まで、一家一族に伝わっていく。  これが仏の御約束である。仏の言葉に嘘はない。  仏法は厳然たる因果の理法である。  その反対に、悪事を働き、広布の和合を破り、尊き同志を苦しめる人間は、絶対に大罰 を受ける。永遠に地獄の業火に焼かれるような厳しき報いがある。  功徳も罰も、「絶対に」あらわれる。これが仏法の力である。  仏法は、感傷論でもなければ、単なる理論でもない。そんな底の浅いものではない。  仏法の因果律が、どれはど厳しいか。  このことを私は、戸田先生から、繰り返し教えられた。  戦時中、命がけで正義を叫ばれた牧口先生と戸田先生は、軍部に投獄された。  その時、牧口先生、戸田先生を迫害した人間、弾圧した人間が、いかに峻烈な報いを受 けたか。私は克明に知っている。  御本尊には「若悩乱者頭破七分(若し悩乱せん者は頭七分に破れん)」「有供養者福過十 号(供養する有らん者は福十号に過ぐ)」とお認めである。  この絶対の法則の上から、私は確信をもって妙法を弘めている。  皆さんも頼むよ!  フランスの文豪ユゴーは綴った。  「私が言う太陽とは正義であります」(宮原晃一郎訳「笑ふ人」、『ユーゴー全集』第4巻 所収、ユーゴー全集刊行会、現代表記に改めた)  正義の太陽を胸中に輝かせながら、晴れ晴れと自身の勝利へ前進していただきたい。 全同志に栄光輝け  大関西は永遠に常勝であれ!  北海道は三代の魂を万年に!  大中部の誇りは破邪顕正!  大九州が勝てば全世界が勝つ  一、ここで、代表の皆様に指針を贈りたい。  〈壮年部へ〉  勝って勝って    勝ちまくれ!  そして  歴史に残る     人物たれ!  君は  大創価の柱だ!  厳然と   勝ち戦の    原動力たれ!  責任ある壮年のリーダーは、「三障四魔」「三類の強敵」を打ち破り、広布の黄金桂とし て勝ちまくってもらいたい。見栄や気取りがあれば、いかなる戦いも、勝てない。  真面目に、誠実に戦ってこそ、誉れの名が残る。大勝利の功績は、満天の星のごとく、 永遠に輝きわたるのだ。 〈婦人部へ〉  創価の母の祈りに     勝るものなし  師弟の城を     勝ち護れ!  全学会の   勝利の太陽たれ!  創価の永遠の都を   朗らかに   創りゆけ!  世界一の   美しき団結を!  同志仲良く   正義の光の道を    勝利勝利で!  〈青年部へ〉  師弟の心を胸に  正義の心を胸に  永遠の勝利のために  自らも戦い  後輩を育て上げよ!  〈男子部へ〉  師子となりて走れ!  師子となりて叫べ!  師子とは  師を護り抜く弟子だ  勇敢に   勝ち続ける弟子だ  〈女子部へ〉  師とともに   太陽の心を!   蓮華の生命を!  華陽会のスクラムは   世界一の    幸の花園なり!  〈学生部へ〉  先駆また先駆   前進また前進  創価の舎利弗たれ!  時代を動かせ!   歴史を勝ち開け!  〈女子学生部へ〉  妙法の福智光る  社会貢献の     賢女たれ!  師弟勝利の青春を  美しく   大空高く    舞いゆけ!  〈創価班へ〉  君よ!  大創価の英雄たれ!  師弟完勝の金字塔を  勇猛に打ち立てよ!  〈牙城会へ〉  君自身が   最強無敵の    牙城となれ!  不惜の心で  師弟厳護の   誉れの歴史を!  〈白蓮グループヘ〉  白蓮の華は   貴女の生命に       咲き誇る  「如蓮華在水」の   法理に生きゆく    幸福勝利の     青春たれ!  〈創価教育の友へ〉  創価教育の    英知の柱よ!  世界に   力ある人材を    飛ばしゆけ!  創価とは   絶対に勝利    ということだ  英知で勝て   実力で光れ!  父母のために  民衆のために  建学の   理想のために!  〈関西青年部へ 〉  大関西は  永遠に常勝であれ!  そこに   師弟の血脈がある  〈北海道青年部へ)  北海道よ!  三代の魂を   万年に    護り伝えゆけ!  それは   正義が全てを    勝ち抜くことだ  〈中部青年部へ〉  大中部の誇りは  破邪顕正の勝利なり  創価の巌窟王よ   邪悪を倒せ!   痛烈に勝ち光れ!  〈九州青年部へ〉  大九州が勝てば   全世界が勝つ!  ゆえに君よ  必勝の炎を  明々と燃やしゆけ!  ともあれ、若い人の時代である。世界も、そうだ。アメリカのオバマ新大統領は47歳 である。  青年の指導者が、躍り出る時だ。社会は大きく変化している。  学会も、青年がさらに力を発揮していくことだ。もちろん、年配者の存在は大事である が、新しい世代が深き責任を自覚し、時代を先取りしていかなければ、手遅れになってし まう。  新世代の信心の戦いいかんによって、未来の勝利は決まるのだ。  去って去らず  一、今年は、国連などによって定められた「世界天文年」。〈ガリレオ・ガリレイが望遠 鏡で天体観測してから400年を記念〉  人類の心を、大宇宙へと広げゆく年となろう。  この年を祝して、ブラジルの著名な天文学着であるモウラン博士と私が進めてきた、天 文学と仏法を語る対談集が発刊される予定である。  博士と私は、宇宙に次々と新しい星が誕生する、荘厳な劇をめぐって語り合った。  博士は言われた。  「自分の一番輝く時を待って、その出番の時にしっかりと輝く。そして、次の者や後輩 が来たら、しっかりと輝かせていく。これが宇宙の方程式なのです」  いい言葉である。  たとえば、学会の組織において、役職を交代する場合も、後輩が自分以上に輝くことを 祈りゆくことだ。  また、人生には、さまざまな変化がある。光の当たる舞台を離れるように思える時もあ るかもしれない。  しかし、たとえ、どのような立場になろうとも、仏法の考え方からいえば、「去って去ら ず」である。その深義は御義口伝で展開されている。〈御書719ぺーじ・783ページ等〉  ともあれ、何があろうと、変わらぬ心で、正しき師弟の道を邁進する。これが仏法者の 人生哲学である。  この覚悟に立つならば、いかなる変化にも感傷など必要ない。  一生涯、「学会精神」「広宣流布の精神」「師弟の精神」を燃え上がらせて、若々しく進む のだ。  「広宣流布」を目指しゆく創価の連帯は、環境がどう変わろうと、また、生死を超えて 三世永遠に「師弟不二」であり、「異体同心」である。明らかに前進しゆく、不滅のスクラ ムなのである。  一、アメリカを代表するジャーナリストであったノーマン・カズンズ氏は述べている。  「我々が恐れなくてはならない牢獄があるとすれば、それは結局のところ、我々の無気 力と優柔不断だけである」(松田銑訳『人間の選択』角川書店)  カズンズ氏とはアメリカで3度、語り合った。ジャーナリストとして活躍しただけでな く、医科大学院の教授も務められた方である。自ら大病を克服した経験を持ち、患者の「心」 が病気に及ぼす影響について研究を重ねられた。  人格光る「行動の人」であったことを懐かしく思い出す。  氏が述べているように、心が負けてしまえば、すべてが敗北へと向かってしまう。  どんな状況にあっても、まず「断じて勝つ」と決める。大生命力を燃え上がらせていく。 その人が、人生の勝利を飾ることができるのだ。 全国代表幹部協議会での名誉会長のスピーチ 上−2に続く 2009年1月31日付 聖教新聞 全国代表幹部協議会での名誉会長のスピーチ 上−2 厳然と勝ち戦の原動力たれ 朗らかに創価の都を築け インドのネルー首相 今日、必要なのは行動である! 青年指導者の時代が来た! 師子となりて走れ    タンゴの献呈曲  一、このほど、アルゼンチン・タンゴの巨匠であるオスバルド・レケーナ氏が、私に二 つの献呈曲「平和への詩人に捧ぐ」と「音楽の心」を贈ってくださった。大変に光栄なこ とである。心から感謝申し上げたい(大拍手)。  レケーナ氏は、ピアノ演奏と作曲・編曲でタンゴ界を代表する音楽家の一人である。こ れまで60カ国以上を訪問し、タンゴの普及に努めてこられた。  氏は9年前にも、私に献呈曲「ブエナス・ノーチェス(こんばんは) 日本」を贈って くださった。  1月に日本で始まった民音タンゴ・シリーズでは、この「ブエナス・ノーチェス 日本」 とともに、「平和への詩人に捧ぐ」を演奏してくださっている。各地から大きな反響と賞讃 の声が寄せられていることを、皆様にご報告したい(大拍手)。  〈レケーナ氏は、今回の二つの献呈曲について、「池田SGI(創価学会インタナショナ ル)会長の偉大な『平和の心』と『人類愛』を表現しました」と語っていた。  献呈曲のうち、「音楽の心」は、アルゼンチンの著名な作詞家であるフリオ・フォンター ナ氏が名誉会長に贈った詩に、曲をつけたものである。  その詩には、次のようにうたわれている。  「音楽......  太陽の国が  断固として  拒むものは  戦争という名の  人間の産物  かたや音楽は  人と人を結ぶ  平和の旗を掲げ  希望の詩を  広げながら」  「音楽......  音楽は世界を巡り  そしてそこに留まる  イケダ......  イケダは音楽の心を持っている」〉  アルゼンチンが誇る"文化の華"タンゴは、民衆に根差し、民衆がつくりあげた音楽であ る。  ここで、贈っていただいたタンゴの曲を皆で聴きたいと思うが、どうだろうか。どうか、 リラックスしていただきたい。  〈会場に「音楽の心」の曲と歌が流れた〉  素晴らしい!(大拍手)  学会の会合でタンゴの曲を聴けるなんて、すごいことだ(笑い)。  タンゴの巨匠が学会の運動を讃嘆してくださる。何とロマンあふれる話だろうか。  心にロマンを抱き、理想を持って進めば、広布の戦いは、もっと楽しくなる。足取りも 軽く、拡大の戦いもさらに進むだろう。  小さな心で、臆病になって、世間を気にしてばかりいる。それは真実の仏法者の生き方 ではない。  世界に友情の道  一、思えば46年前、私が民音を創立した時、周囲の人々は皆、反対した。しかし今や 民音は、海外の100カ国・地域と交流を繰り広げる、偉大な文化団体となった。  世界最高峰のイタリアの「ミラノ・スカラ座」、オーストリアの「ウィーン国立歌劇場」 の日本初公演を実現したことも、不滅の歴史である。  音楽の都ウィーンを築いた欧州の名門ハプスブルク家の家訓の一つには、「竪琴は剣より も強い」とある。  私たちは」文化という平和の武器で、世界に「友情の道」「連帯の道」を大きく開いてき た。イデオロギーや国家の壁を超え、人間と人間、民衆と民衆を幾重にも結んできた。  この事実を、いくら歪めようとしても、天は知っている。心ある識者は感嘆して見てい る。  この場をお借りし、民音を支えてくださっている民音推進委員の皆様をはじめ、多くの 同志、関係者の方々に心からの感謝を申し上げたい(大拍手)。  「インドの初代首相ネルーは、インド独立闘争に際して、「今日必要なのは行動である」 と訴えた(松本愼一訳『印度の統一』育生社弘道閣)。  また、フランスの作家サン=テグジュペリは記した。  「行動を起こそうとしなければならない。そうすれば敵の弱点はかならず見つかるはず だ」(山崎庸一郎訳『心は二十歳さ』みすず書房)  大事なのは行動だ。あれこれと考え、議論をしていても、それだけでは何も変わらない。 「深き祈り」と「勇気の行動」。この不断の積み重ねが、一切の壁を打ち破る原動力となる のである。  50年前の手紙  一、アルゼンチンでは現在、ミナガワ理事長、ガリード婦人部長を中心に、SGIの連 帯が大きく拡大している。50年前、10人足らずだったメンバーが、今では2万人を超 える勝利の姿となった。  先日、草創の功労者であるオオシダ名誉理事長が、報告を寄せてくださった。  それは、かつて私がアルゼンチンにいるオオシダ君に手紙を送ってから、満50年を記 念したものであった。  ここで、ご本人の了承のもと、その報告の内容を紹介させていただきたい。  ──50年前の昭和34年(1959年)1月、池田先生は、アルゼンチンに渡ったば かりの私に、激励のお手紙を送ってくださいました。戸田先生の亡き後、ただ一人の総務 として、全学会の責任を担われて戦う激務の中です。  先生は、"御本尊を受持した学会員が海外で活躍されゆくことは、世界の黎明を意味しま す"と大激励してくださったのです。  先生が示された「世界の黎明」の意義を証明していくため、池田大学に学ばせていただ いた一学生として、師の正義を伝えきって、民衆の幸福と平和を目指し、勇猛精進してま いります──  〈またオオシダ名誉理事長は報告の中で次のように述べている。  ──日蓮大聖人は、 「日蓮末法に出でずば仏は大妄語の人」(御書1190ページ)と仰せです。池田先生は、 大聖人の御予言を実語になされ、世界192カ国・地域に正しく流布してくださいました。  創価の三代会長があってこそ、大聖人の仏法は初めて世界に流布されました。そうでな ければ、偉大な生命哲学は、今までと同じく日本に眠っていたことでしょう──〉  この報告を拝見し、私は、本当にうれしかった。私と同じ思いに立ち、岩盤に爪を立て る思いで道を開いてくださった導き同志が、世界には数多くいる。  ともあれ私は、大聖人の御遺命を現実のものとするため、目に見えないところで、いく つも手を打ってきた。妻に託して、友へ励ましを贈ったことも、たびたびであった。  戸田先生に教えられた通りに、あの地にも、この大陸にも、妙法流布の種を蒔いてきた。  それが、すべて芽をふいて、大木へと育った。今、世界広布の土台は完壁にできあがっ たのである(大拍手)。  SGIの奇跡的な発展に賞讃  一、現在、私が対談を行っているアメリカ実践哲学協会のマリノフ会長が、1・26「S GIの日」に当たり、次のような祝福の声を寄せてくださった。  「多くの世界宗教が世界に広がるには、少なくとも100年の歳月を要しました。  SGIが30年余で190カ国以上に運動を広げたのは、素晴らしい成功といえるでし ょう」  「(木が成長し、実を結ぶまでに長い年月が必要なように)因をつくり、結果を得るには 長い時間を要します。  しかし法華経や創価の思想に従い、正しく実践すれば、因から果までの時間を短縮する ことができる。  宇宙のリズムに合致すれば時間が短縮できると、私は理解しております」  そして博士は、その証左こそ、SGIの奇跡的な発展だと讃えてくださっているのであ る。  真の知性の眼は鋭い。妙法こそ、生命と宇宙を貫く大法則にほかならない。  〈またマリノフ博士は、SGIの発展について、「それはひとえに、師匠の思想を世界に 伝えようとするSGI会長の力の賜です」と述べている)  今、SGIの世界的な発展に、世界の識者が刮目し、賞讃を寄せてくださっている。  我らは、深き誇りを胸に、この「平和と幸福の大道」を歩み抜いまいりたい(大拍手)。     (中に続く) 全国代表幹部協議会での名誉会長のスピーチ 上〔完〕