2009年2月15日 聖教新聞 随筆 人間世紀の光 181 勝利の黎明「2月闘争」下   山本 伸一 「座談会」から新たな大波を! 時代を動かす若き力よ 二陣三陣と続け!  人生の   最極善の     行動に   諸天善神     強く見つめむ  二百世帯突破──蒲田支部の目標は達成した。だが、これは第一歩にすぎない。七十五 万世帯の弘教という戸田先生の願業の実現には、道のりは遠かった。  私たちは、連続闘争、連続勝利を誓い合った。  何ごとであれ、一過性では大事を成就できない。  「三変土田」──法華経にも、仏が国土を三度にわたって浄めたと、変革の持続の劇が 示されている。  人も、組織も、社会も、辛抱強く、変革の波また波を寄せてこそ、変わっていくことを 忘れまい。  「持続は力」である。  「次の手」を、弛まずに打ち続けていく以外ない。  「月月・日日につよ(強)り給へ」(御書一一九〇ページ)と御聖訓には仰せである。  たとえば、個人指導も、その場限りにしない、誠実な智慧と行動が大事だ。  「また、お会いしましょう!」「今度は、いつお会いできますか?」──そうした心から の一言が、信頼の絆を深めていくのだ。  勢いが勢いを加速する。蒲田支部は、この昭和二十七年の年末まで毎月、ほとんど常に トップの栄冠に輝き続けた。  一カ所が壁を破れば、皆が続く。九月は、神奈川の鶴見支部の奮闘が光った。  各支部が互いに刺激し合いながら、全学会の大回転が始まったのである。      ◇  勝ちにけり   我ら創価は     勝ちにけり   万歳 叫ばむ      賢母博士よ  「二月闘争」の間、小単位の座談会が、随所で開かれた。私も、一日に何カ所となく会 場を駆け巡った。  婦人部の手作りによる、小さなグループを中心とした、大きな歓喜の集いの淵源といえ るかもしれない。  今年の二月も、全国で、「婦人部の日」「女性の日」の意義を謳った活動が続けられてい る。  東京の大田、世田谷、新宿、港、葛飾、さらに町田や多摩なども、そして喜多国・北陸 など各方面も、女性のスクラムが光る。  先駆の九州婦人部の皆様は「2・23 部の日」を記念し、大分県、宮崎県をはじめ各 県で朗らかな対話を広げておられる。  大阪、静岡、埼玉、千葉、茨城、栃木、長野、沖縄の各府県。さらに神奈川の川崎、大 阪の泉州、兵庫の姫路、尼崎などでも、多くの婦人部、女子部の友の笑顔の花が咲き誇っ ている。  「二月闘争」の時、私の妻をはじめ女子部も、生き生きとして、颯爽と自ら弘教の対話 に打って出た。職場の方々にも声をかけ、座談会にお招きしている。  とともに、支部の拠点である白木家に集われる同志の方々を、いつも笑顔でお迎えする のも、妻であった。牧口先生に直接、激励をいただいた"未来部一期生"である妻は、進ん で未来部の面倒も見た。  お母さんに連れられて来た子どもたちに、絵本などを読んで聞かせたことも、皆の楽し き思い出になっている。妻は、草創の「二十一世紀使命会」でもあった。     ◇  もう四十年ほど前になるが、座談会場を提供してくださっているお宅に、私は感謝を込 めて詠んだ。  民衆の   集いかがやけ       金の家  我らの座談会こそ、民主主義の希望のオアシスだ。広宣流布の生命線である。  その会場のご家庭が、どれほど尊い宝の方々か。皆で最敬礼していくことだ。  「人生に関する問題は、対話でなくては相手に通じない」──これは、特高警察の監視 など権力の圧迫が続くなかでも、二百四十回を超える座談会を開かれた牧口先生の信念で あられた。  私が戸田先生と初めてお会いしたのも、「立正安国論」を講義なされる座談会であった。 すべては、座談会から始まった。  この座談会を軸として、日蓮大聖人に直結の誉れも高く、"創価の大陣列"は世界百九十 二カ国・地域にまで大きく広がった。  かたや大聖人の御精神にことごとく違背し、邪教と堕した巳顕宗は惨敗と衰亡の一途を たどっている。  正邪の決着は明快だ!  因果の理法は峻厳だ!  この二月の座談会は、高らかに「青年・勝利座談会」と掲げて行われる。  不思議にも、今、二十一世紀の新たな「二月闘争」を担い立つ、若き地涌の友が躍り出 てきた。嬉しい。  今再び、座談会から──新たな波を! 新たな出会いを! 新たな人材を!そして、新 たな勝利を!と、私も妻も祈り抜いている。     ◇  晴れ晴れと   君よ立ちゆけ      勝ちゆけや   創価の伝統     正しく踏まえて  インドのラダクリシュナン博士との対談集『人道の世紀へ』が、一月二十六日に刊行さ れた。私たちは、マハトマ・ガンジーの若き日の人権闘争をめぐっても、大いに語り合っ た。  かのガンジーは、もともと、ごく普通の青年であった。その一青年が、なぜ、民衆に勇 気を贈る「マハトマ」(偉大なる魂)へと、成長していったのか。  私たちは、こう結論した。  「偉大な人間だから偉大な仕事を成し遂げられるのではない。偉大な目的を目指すから、 人間は偉大になれる」  青年が大目的に向かって進めば、時代が動く!  青年が正義を叫び抜けば、歴史が変わる!  乱世こそ、正しき哲学を持った"創価の若人"の振る舞いが、ますます光る。  「二月闘争」の真っ只中、昭和二十七年の二月十七日、師は宣言なされた。  「青年部は、ぽくの旗本であります」  「三代会長は、青年部に渡す!」  私が広宣流布の一切を託しゆく直系の青年たちも、皆、意気軒昂である。  牧口、戸田両先生の縁も深き北海道では、伝統の「青年主張大会」が、全道で希望の共 鳴を広げている。  今年は、全道百六十会場の先頭を切って、戸田先生の誕生日の二月十一日に、道東オホ ーツク地域の興部(おこっぺ)町でスタート。沿岸に流氷が迫る凍てつく寒さのなか、町 の人口の一割近くもの方々が集われた。  不登校や引きこもりを乗り越えた青年の体験も、父の死から決然と立ち上がり、職場で 明るく活躍する乙女の主張も、皆の心を熱く打った。  町の指導者の方々も、「わが地域の未来は大丈夫」と喜んでくださっている。      ◇  断固たる   負けぬ創価が      ある限り   若き指導者     無限に続かむ  「二月闘争」のたけなわ、たまたま、ある同志のお宅に立ち寄ると、お母さんが学会活 動に奔走するなか、五歳の少年がお祖母さんと留守番をしていた。  私は、一枚の紙に富士の山の絵を描いた。大勢の人びとが次から次へ、山頂を目指して 登りゆく姿を描き込んでいった。そして一番最後に、その行進に続いて、麓から勇ましく 登りゆく一人の少年を加えた。  私は少年に語った。  「これが君なんだよ!将来、君も一緒に、広宣流布の山を登っていこうよ」  日蓮大聖人は、「わたうども(和党共)二陣三陣つづきて」(同九一一ページ)と仰せで ある。  常に、未来を託す人材の流れを「二陣三陣」と育成するために、間断なく種を蒔いてい くことだ。  これが、令法久住のための鉄則である。  さあ、輝きわたる広布の華陽の乙女たちよ!  一段と使命も深き創価の若き師子たちよ!  大開争の「二月」から、師弟後継の「3・16」へ、新たな時代を切り開く勝利の潮流 を、私と共に巻き起こそうではないか!  この一年   太陽浴びつつ      朗らかに   巌帝王の      如き舞台を  (随時、掲載いたします) 随筆 人間世紀の光 181 勝利の黎明「2月闘争」下〔完〕